骨髄検査

 骨髄穿刺、マルクとも呼ばれ、一時は胸骨から行われていたようですが、最近の検査ではほとんど腰の方から行うようです。

 基礎知識のところでもまとめましたが、血液は骨髄の中で造血幹細胞が赤血球や血小板、白血球(リンパ球)に分化していきます。

 で、悪性リンパ腫は白血球に分類されるリンパ球が異常増殖をするわけですから、元になっている幹細胞からリンパ球に至る過程を調べ、どの過程で異常が生じているか、また異常がどのように生じているかを調べることが重要です。

 骨髄検査は、骨髄中に含まれる造血幹細胞や未分化の血球成分を直接目で見たりして分析を行えるので、異常を発見しやすい検査であるといえます。

 ただ一般的には痛みを伴う検査として知られていて、中には何回も経験されている方もいるようですが、私のような小心者は、あまりやりたくないなと思える検査です。

 方法ですが、うつぶせになって、お尻のちょっと上、ウエストのちょっと下あたりの脊髄に注射針を入れて、髄液を抜き取りますが、上に書いたように痛みを伴いますので、その前に周辺に局所麻酔をかけます。

 私の連れはこの検査を3回ほどやったかと思いますが、やはり結構痛かったようです。また一度などは骨が硬かったのか、注射針が入らないというトラブルもありました。

 また実際に骨髄を抜き取った先生からの話ですが、入院直後の病状が悪いときは髄液そのものが抜き取りにくい状態だったと言っていました。

 抜き取ろうとしても素直に注射針の中に入ってこないと言うことを意味していたのだと思いますが、もしかするといわゆるコレステロール成分が多いとドロドロ血液になると言われるように、異常な形態の血球成分が多いとやはり髄液そのものの粘性も違ってくるのかなと思えました。

 実際最初の治療を終えて再発するまでは、ひじょうに良好な状態だったのですが、この時もこの検査をやり、主治医の先生がひじょうに髄液を抜き取りやすかったと言っていましのたで、この時は要するにサラサラ血液の状態だったのかなと思います。

 ちなみに骨髄ですが、鶏の手羽先を食べるとき、一つだけ余らせて、骨の周辺の肉をとり、包丁やのこぎりで骨を切断すると、骨髄の真っ赤な断面を見ることが出来ます。これは実際に私が実験して確かめました。(仕事は理科の教員なので)


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