ガン細胞に酸素や栄養を供給する血液について考えていますが、調べれば調べるほど分かりにくいです。
しかしこれは当たり前ですね。私がいくらネットの情報を駆使してまとめても、実際に医療行為を行っているわけでもないし、生物を専門にしているわけでもないので、つくづく限界があるなと感じます。
しかし最先端の医療を実際に大学等で研究している方も多数いながら、例えばインフルエンザのタミフルのように、「これだ!」という決定的な治療法は見つかっていないのが現状ですから、私のような素人が戸惑うのは当たり前だなという感じはしていますし、どだい効果的な治療法を考えること自体が無理なんだろうなとも思っています。
それでもなんとか少しでも自分なりに悪性リンパ腫やガンという病気について理解して、私の連れの体に起きたことを納得したいと願いあれこれ考えています。
前置きが長くなりましたが、結局ガン細胞周辺の血管は豊富にあった方がよいのか、少ない方が良いのかというところでちょっと話が停滞しています。
と言うのもネットの情報や図書館等で借りている本を読んでいると、正常な血管を増やした方がよいと言う意見と、ガン細胞があらたに作る血管は作らせない方がよいという二つの意見ががあるからです。(この両者は矛盾すると考えています)
というわけで、ある細胞があったとして、その周りに血管があるとき、それが豊富にあるか少ないかでどう違うかを考えてみました。
血管は | 豊富にあった方がよい | 必要最低限で良い |
血しょうは | 豊富に流れる | 流れにくい |
その結果酸素は | 充分に供給される | 供給されにくい |
ミトコンドリアは | 大活躍 | 活躍出来ない |
ミトコンドリアのはたらきは | 解糖系、クエン酸回路、電子伝達系 | 解糖系のみ |
エネルギーは | 豊富にある | 必要最低限 |
栄養は | 充分に供給される | 余り供給されない |
細胞分裂は | 活発になる | 停滞する |
リンパ球は | 充分に供給される | 供給されにくい |
免疫は | はたらく | はたらきにくい |
抗ガン剤は | はたらく | はたらきにくい |
ここで赤字で書いた内容は、ガン細胞にとっては好ましい、またはそのような環境でも増殖できると言うことを意味しています。
ただし悪性リンパ腫という病気については、リンパ球が血液中や組織液、リンパ液中を流れるという特性を持っています(つまり常時豊富な血液と接している環境があり低酸素状態にはならないかもしれない)ので、話がちょっとややこしくなるなと感じています。
(一方でだからこそ血液中を流れる抗ガン剤が効きやすいと言えるのではないかとも思えますが)
ただ一般的なガン細胞について考えるならば、赤字で書いた条件で十分に増殖できるわけですから、それとは逆に血流を正常化することによって、ガン細胞にとっては不都合な環境になるのではと考えているわけです。
とここまでまとめて、ようやく私なりの結論が出たような気がします。