前ページで低体温の原因と思われる事項をネットで調べて順不同で一覧にしましたので、今度は貧血について同じようにネットで調べてみようと思ったのですが、その前に貧血の定義って何だろうという疑問が湧いてきて、先ずはそこから調べてみました。
定義ですが、貧血の場合は血液検査によって分かります。検査項目はヘモグロビン濃度とヘマトクリットで定義されているようです。また貧血関係では、その他に赤血球数も参考にします。
では、その数値はどのくらいかと言うことを以下にまとめましたが、正直なところ単位がわかりずらいです。ただこれらの数値より小さければ貧血の兆候があると診断されることは間違いありません。(注:基準値は病院によってある程度幅があります)
基準値 | 貧血 | |||
ヘモグロビン濃度 HGB(g/dL) |
ヘマトクリット HCT(%) |
ヘモグロビン濃度 (g/dL) |
ヘマトクリット値 (%) |
|
成人男子 | 13.5〜17.5 | 40〜52 | <13 | <36 |
成人女子 | 11.3〜15.2 | 35〜47 | <12 | <36 |
ここで、ヘモグロビン濃度とは何かと言うことが貧血を考える上で問題です。これは一定の血液中に含まれるヘモグロビンの重さを表しています。
ヘモグロビンは酸素を運搬しますから、これが少なければ、運搬できる酸素の量も少ないと言うことになり、末端組織が酸欠状態になります。
ちなみにdL(デシリットル)というのはいったい何の単位なのかというと、これは「d」が「デシ」(10分の1を表す単位の接頭語)を表していますので、「L」(リットル)の10分の1を意味します。つまり1Lの10分の1ですから0.1L=100mLとなります。(小さな牛乳パック半分の量です)
従って成人男子のヘモグロビン濃度の基準値は、血液100mL中に含まれるヘモグロビンの重さが13.5〜17.5gないといけないと言うことになります。
次にヘマトクリットですが、これは一定量の血液中に含まれる赤血球の容積の割合です。(厳密には血球全体が対象になっているようですが、大部分が赤血球なので、便宜的にこの値を赤血球の容積の割合と考えています)
従って、この数値が低ければ赤血球が少ないと言うわけですから、血液が薄いと言うような表現になりますが、どちらも基本的には血液の濃さを表す指標で、片方が減ればもう片方も減ることになります。
(試しに今年2012年の夏の健康診断における私のヘモグロビン濃度とヘマトクリットを調べてみると、それぞれ15.3、45.2でした。つまり貧血ではないということです)
これ以外にも血液検査では赤血球数そのものを調べる場合もあります。それらの数値を比較すると、たとえば赤血球数が多いのにヘモグロビン濃度やヘマトクリットの値が小さい場合、赤血球が小さい、と言うことを意味します。
逆に赤血球が少ないのにヘマトクリットの値が大きい場合は、白血球数等がひじょうに多いと言うことを意味しますから、白血病とかの可能性が考えられます。
というわけで、体調不良で医者に行き、血液検査をした結果、医者から「貧血の兆候がありますよ」と指摘された場合は、赤血球数が少ない、赤血球が小さいというような事を意味することになります。