ガンに効くとされる温泉

 以下はネットで「ガンに効く」という書き込みがあった温泉の紹介です。しかし「ガンに効く」というのはあくまで伝聞であって、私が実証したわけでもありませんし、現実に研究が行われている訳でもありません。

 ただその湯治場に通った人たちの間で、「治った」という口コミの噂?が広がり、それが徐々にメジャーになったものだと思います。

 正直に書くと、同じガンでも良性のものから悪性のものまであり、さらにガンの発生部位や種類、そして実際の症状の進行度合いは人それぞれ千差万別です。

 普通の人でもガン細胞は日々発生しているけれども、一般的にはそれらのガン細胞は細胞死(アポトーシス)や免疫機能によって駆逐され、ガン細胞という塊にはならないわけです。

 であるなら、ガンかガンでないかという境界領域のガンも存在するはずですし、自分自身の免疫力がたまたま弱っていて、それが回復すれば自己治癒力で、いったんは存在するかに見えたガンのかたまりが縮退、消失する可能性もあるわけです。

 この時に、ご本人がガンと闘うことを決意して、例えば以下に上げるような温泉に行ったとすると、その温泉がガンの消失に効果を表したという解釈をすることも出来ます。

 結局得体の知れないガンという病気に対して、何が出来るかと言うことを考えていくと、最後は確率論になるような気がするなあ、というのが最近の私の考えです。

 治療や自分で出来ることを実行することによって、治癒の確率を少しでも上昇させるという考え方です。もっと俗な言葉で言えば、やれることは何でもやってみよう、という事かもしれません。

 ただある程度理論的根拠がないと、中にはかえって体に負担をかけ、症状が悪化するような場合もありえますし、また別の病気になってしまう可能性もあります。ましてや信じることで救われる、みたいな物品の購入等は控えた方が良いと私は思っています。

 とりあえず有名どころ?を三カ所とその他の温泉施設をいくつか調べてみましたが、基本的には温熱効果と放射線効果を期待している記述が多いように思います。

・ 玉川温泉

秋田県仙北市田沢湖玉川字渋黒沢

 余りにも有名ですね。お湯は酸性度がひじょうに強いようで、皮膚の弱い人には向いていません。ガン患者さんの多くは岩盤浴によって体を温め、血行促進と岩盤からの微量な放射線の効果を期待しているようです。

・ 三朝(みささ)温泉
 
鳥取県東伯郡三朝町三朝

 ウィキペディアによれば、世界有数の放射能泉だそうです。「この放射能を体に浴びることによって新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力が高まります」と上記ホームページに書かれています。

 ある程度の強さの放射線が体内の細胞に何らかの影響を及ぼすことは事実だと思いますが、それが良い方向に働くのか、悪い方向に働くのかは、学術的な結論は出ていないと思います。

 玉川温泉もそうですが、私がこのページを書いているのは温泉の温度に注目し、それが血行を改善し、ガン細胞を温めることによって弱らせる効果があると思っているからで、放射能の効果については、現時点ではまだよく分かりません。

・ 釈迦の霊泉(奈女沢温泉)

群馬県利根郡みなかみ町上牧3768

 新聞等で病気が治ったという記事が紹介されています。また病気が治ったと言う体験記も宿泊施設に寄せられているそうです。温泉にはゲルマニウムが含まれているようですが、だから体に良いという結論にはならないような気もします。


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