良い水に含まれるミネラル成分とは

 水と免疫力の関係を考えていますが、水クラスターは小さい方がよいという考えは肯定できるものの、それを人為的に作り出して維持するのは難しそうだというのが私の結論です。

 ではそれ以外に免疫力をアップしそうな水の性質は何かと考え、最初は水以外の物質の溶け方かなと思って少し調べてみたのですが、それよりもやはり溶けている成分そのものの影響が大きいのだろうと思えるようになりました。

 ではどんな物質が溶けていると「良い水」または「免疫力を上げる水」と言えるのか。またそれらの物質がどのくらいの量、溶けているのが理想なのか、このあたりについて調べてみようと考えました。つまり今後の流れは

@ 水に溶けている物質
A 溶けている量

という二点について調べていこうという方針です。

 そこで先ずネットを使って、「体に良い水」というような検索語句を使っていろいろなページを見て、こんな物質が溶けていると良さそうだ、と思えるものを片っ端から書き出してみることにしました。結果は以下の通りです。

ミネラル分
 カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、亜鉛、鉄

 他にいろいろあるようですが、とりあえずこういった物質名が良く出てきます。ではなぜこういった物質が含まれていると良い水なのか。

 これは要するに我々の体の組織を作るために必要としている物質だというのが根拠のようです。そこで、手元の高校生が使う生物の資料で、人体の化学組成というものを調べて、以下多い順に書き出してみました。

 結果は、炭素、酸素、窒素、水素、カルシウム、硫黄、リン、ナトリウム、カリウムとなっていて、それ以外の微量の元素として、塩素、マグネシウム、鉄等の名前も出ています。

 最初の炭素から四番目の水素までは、我々の体を作る最も基本的な要素であるタンパク質や炭水化物、脂質、核酸と言った物質の基本成分です。

 またそれ以外の物質は体液の様々な調節や血液、骨、酵素等に使われています。従っていずれも大事な成分であるということはよく分かります。

 ただしこれを水に溶かし込んで飲む必要があるかどうかは別問題であるような気もします。つまり水以外の通常の食べ物からも、こういった様々な元素を取り入れていると思われるからです。

 ということは、これらの成分を含んでいるという条件が、必ずしも「良い水」の条件にはならないということなり、まあ「含んでいないよりは含んでいた方がよい」ぐらいの、ちょっと情けない条件になってしまいました。


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