体に良い水の条件

 唯一これはと思ったものはCで、要するにトリハロメタンといった、明らかにカラダに良くないことが証明されているような物質を含んでいないということは大事かなと感じました。

 しかし例えば@とIのように、まったく相反するような記述をしているサイトがあります。、(たぶん活性酸素の事を意識しているのかなとは思えますが、私自身よく分かりません)

 またGのように主観に基づいた記述であったりするので、だったら水道の水とミネラルウォーターの飲み比べをして、きちんと区別できるのかなとも思えます。(もちろん味に敏感な人はいると思いますが、味がよいから体によいと言ってしまっては、薬は飲めなくなります)

 Aのミネラルバランスについては、一定量のミネラルが含まれている方が体には良さそうだと思えますが、ではそのバランスはどのくらいが適正なのか、ということを書いているぺージは一つもありませんでした。

 つまり適正なミネラルバランスは人によっても違うはずですから、例えばカルシウムは何%含まれているのが望ましい、とは書けないような気もします。

 あえて言えば、病気で入院して点滴を受けるときの栄養剤や、それこそポカリスエット等の飲料に含まれている成分が参考になるのかなとは思えますが、そんなものがミネラルウォーターとして自然界に存在するとも思えません。

 ただしBの弱アルカリ性については、体への吸収が優れていると思えますし、酸性に傾きがちな血液や組織液を多少是正するはたらきはあるかなと思えます。

 正直なところCのメリットが一番大きいとは思います。当たり前ですが、体にとって有害であると分かっている物質は水道水にも入ってはいないと思いますが、それも許容量以下なら含まれている可能性はあります。

 Dについてはよく分かりません。だとしたら味噌汁は飲めないような気もします。また煮沸後冷めれば、当然空気中の気体が水に溶解します。

 Eは抽象的すぎて、実際にそんなことが起きるのかどうかよく分かりません。

 Fは複数のサイトで指摘されています。Jとも関連するようですが、これも体内の活性酸素との関係を意識した記述なのかもしれませんが、私にはよく分かりません。

 そもそも酸化と還元はまったく反対方向の化学反応ですから、Fを文字通り解釈すると、ものすごく反応性に富んだ水と言うことになり、そんな水を飲んだら体に良くないことは明白なような気がします。

 というわけで、どうもきちんと考えれば考えるほど、体に良い水または免疫力を上げる水というのは、主観的な判断によるものが多いように思え、理論的な根拠に乏しい思えてしまいます。

 私自身も旅行に行くと、銘水百選といった湧水をポリタンクに入れて、「体に良いし美味しいんだ」と思って飲んでいますが、こう考えてくると、その水の意義は、いわゆる人工的な化学物質が少ないということと、「この水は体に良いんだ」というような主観的な気持ちが、ある意味ヒーリング効果を生んでいるのかなと思えてきました。

 従って「免疫力を上げる水はこれだ!」というものは、現段階ではまだ見つかりません。


表紙に戻る 免役について 水のPH