プロポリスの効果

 プロポリスについて、もう少し詳しく書こうと思ったのですが、やはり製品の仕様、原材料の違い、利用した人の病歴、効いたか効かなかったかの主観的な評価を見て、客観的なデータにはなり得ないなと感じました。

 そのことを前提にして、ネットで利用者の感想を大別すると三つに分かれることは分かりました。

@ 摂取後胃痛等の副作用が生じた
A 特に効果を感じなかった
B 若干の改善があった

 まあ当たり前といえば当たり前ですが、最後の若干の改善があったという部分については、いわゆる抗ガン作用といったものではなく、元気になった、肌の状態が良くなった、風邪をひかなくなった、歯周病が改善したというような感想が多いように感じました。

 もともとプロポリスの性質が、抗菌作用にあると仮定すれば、風邪や歯周病も炎症の一種ですから、その意味では効果があるのかもしれないなとは思います。

 私自身はアトピーの改善を目指して、一時期液体状のプロポリスを水に数滴垂らして飲んだりしていましたが、同時期に野菜を増やしたり、アルコールを控えたり、というようなことをやって徐々に体質が改善していったように思われるので、プロポリスの摂取で自分の体調が変わった、とは言えないような気がします。

 よく考えれば当たり前ですが、アトピーは皮膚の免疫関係の過剰反応ですから、抗菌作用とは関係ありません。その意味では風邪には効果があるのかなとは思えます。

 実際問題私自身は数か月摂取を続けたと思いますが、その後いつの間にか中止。それでも体質は徐々に変化しアトピーは改善しましたので、私の場合は基本的にあまり効果は無かったと思っています。

 そもそも健康食品を摂取しようという人は、自分の健康に関して多大な関心があり、それを少しでも改善しようと思っているはずです。

 その結果、日常的な努力をしつつ(適度な運動や睡眠時間の確保、ストレスの解消等)、それに加えて健康食品を摂取するという形が多いと思いますので、結果として表れる体調の変化が、健康食品の影響なのか、日頃の努力の成果なのかは簡単に判別できないはずです。

 ただ健康食品を摂取しているという意識が強くあれば、心理的に「これが効いた」と思いたくなる傾向もあると思います。その意味では、客観的に評価をすると言うことはひじょうに難しいです。

 というわけで、プロポリスの結論としては、抗菌作用はあるかもしれませんが、抗ガン作用については疑問であるというのが私の結論です。ただ化学療法を行ったあと、リンパ球や白血球が著しく減少します。この時様々な感染症にかかりやすいわけですが、それを多少なりとも防止する効果はあるのかなと思います。


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