旅行の目的と候補地

旅行の目的

 もちろんこの時期に旅行に行くためには数日間の年休が必要になり、年間の年休取得日数に多大な影響を与える。そのため初日の出発時間が午前なのか午後なのか深夜なのかは大きな問題だ。また帰りの成田到着が早朝なのか夕方なのかも、翌日以降の勤務に影響を与える。

 一番いいのは、例えばハワイの場合は水曜日の深夜に出発して、月曜日(祝日)帰国。翌日出勤というパターンだ。これなら4泊6日の基本旅行でも充分行けるし、年休も水曜午後からの2.5日で済む。もちろん多少の時差ぼけは覚悟しなければならない。それより近い地域なら、さらに日数も短縮でき、年休消化はもっと少ない日数ですむ。

 一方、1月はこれまで海外に出かけたことのない時期なので、思い切って一人旅を考え始めた。もともと結婚前から、国内に限られてはいたが一人旅が好きで、青少年の健全な宿泊施設と謳われていた、格安のユースホステルを使って国内のほとんどの地域に出かけている。

 ガイドブックを見ながら、メインの目的地を何ヶ所か決め、あとはその周辺をふらふらするというのが毎度のパターンだった。就職してからは、移動手段に車という便利なものが手に入り、一人旅の傾向はますます強くなった。ある意味独身貴族を謳歌していたといえよう。

 結婚後ハワイにはまってからは連れの強い勧めにより海外にも目が向くようになったが、幸か不幸か結婚後なので当然夫婦または家族旅行が主体になった。

 今回は仕事の方が忙しいこともあって、自分自身への癒しの効果を狙い、特別に一人旅を考えた。一人で異国の地をふらふらしてみようというわけだ。なんか20歳前後の若者が行うような旅行形態(ちまたではバックパッカーと呼ばれているようだ)で面映い気もするが、若者よりは若干自由になるお金が多いのがメリットだ。

 もっとも逆に人生経験が長いだけに無茶も出来ないのは承知のうえだ。妻子持ちではできることは限られている。さらに私自身が慎重で小心者であるという点も考慮に値する。


候補地

 自分に課した旅行の諸条件を勘案しながらも、久しぶりの一人旅とあって浮き立つような気持ちを抱き、早速場所の選定について思いを巡らせる。

 行ってみたいところは、アメリカ圏なら、西海岸またはハワイ、太平洋圏はグアム、サイパンその他のビーチリゾート、ヨーロッパ圏は迷わずスペイン、オセア二ア圏はオーストラリアのケアンズ、ゴールドコースト、アジア圏は韓国、台湾、フィリピン、マレーシア、タイ等

 アメリカの西海岸は、グランドキャニオンやヨセミテ、ラスベガスに魅力を感じる。理系の人間の端くれとしては、壮大なグランドキャニオンの絶景を一度は眺めて、その成り立ちについて思いを巡らしてみたい。ヨセミテは、私の好きなスタートレックのカーク船長が岩登りをしていたシーンのロケ地だ。

 ラスベガスはもちろんギャンブルが主体になるだろうが、それ以外にホテルで行われているショーに魅力を感じる。まかり間違ってスロットマシンでジャックポットなんぞが出れば、今後の人生に多大な影響を与えるだろう。

 ハワイやグアム、サイパンは当然ビーチリゾートだ。これは説明の必要は無いかもしれないが、カクテルを片手にレストランで夕日を見つめるなんぞは至福のひとときだ。まさに癒し効果抜群。傍らに美女がいれば申し分ないが、さすがにこれは無理だろう。夏のハワイで自分の連れの水着姿を見つめるのが関の山だ。

 スペインは自分自身が大学時代ギターを弾いていたためフラメンコに興味があるのと、いわゆる年金暮らしの候補地の一つと考えている。キャッチフレーズである情熱のスペインという言葉にも魅力を感じる。

 ケアンズは、やはりグレートバリアリーフだろう。英語圏なのもうれしい。街そのものがワイキキのように小さいらしい(もしかするとそれ以下?)ので、私好みだ。韓国は現在ちょっとした流行になっている。ただし私は別に流行だから行きたいというわけではない。

 日本の隣の国がどのような国なのか知りたいだけだ。またいわゆる侵略戦争と呼ばれ、いまだにその言葉を引きずっている現状にも興味がある。ただしこの場合、癒しの効果はあまり期待できないだろう。しかも上記の国々に較べると時季的に寒そうだ。

 台湾は食文化に魅力を感じるし、王宮博物館にも行ってみたい。フィリピンやマレーシアはどちらかというとリゾートだろう。タイは文化的背景が面白そうだし、そこそこ買い物も楽しめそうだ。料理にも特徴がある。


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