候補地の絞り込み

絞込みの条件

 というわけで、実際に行ける日程を最大6日間として、この中から実現できそうな場所を選択していくことにした。日程が6日間ならどこでも行けそうな気がするが、飛行機の時間があまりにも長いのでは効率が悪いし、帰国後の仕事に差し支える。

 ということでハワイ旅行を目安に飛行機は最大8時間と考える。これでかなり絞り込まれた。アメリカ西海岸やスペインは残念ながら落選だ。候補はハワイ、アジア、グアム、サイパン、ケアンズ辺りである。

 ネットでいろいろ調べながら、年明けの旅行に際して妻子の動向も把握しておかなければならない。私がいくら一人旅を主張しても、妻子の了解が得られなければ、すべての努力は水泡に帰す。さてどうしたもんか。切り出すタイミングや話の持っていき方を悩む。

 もちろん妻子同行でもいいのだが、そうなると旅行料金が跳ね上がり、今度は夏のハワイ旅行(予定)に影響しかねない。やはり、ここはさりげなく一人旅で行くべきだ。

 というわけで、ある日ある時恐る恐る、なんてことはなく結構強気で、年始に一人で旅行に行ってくるからと正面から切り出す。

 まあ詳細をここに書いてもしょうがないので結論から言うと、我が連れはハワイ等のリゾート地を除くと、それほど他の地区には興味が無かったようで、大きな反対は無かった。(もっとも台湾や韓国の食べ物やエステには関心があったようだ)

 ただし「その代わり」という語句が後日何回か発せられることになるが、これはまあしょうがないだろう。しかしまあ案ずるより何とかだ。これも日頃の家庭サービスの努力か、と満足する部分もある。


情報収集

 9月下旬、一人旅行が実現できそうな気配になってきたので、俄然情報収集にも力が入って来た。航空料金を調べてみた。近い韓国あたりが3万、遠いところで7万ぐらいだろうか。料金的には予算も合う。

 続いて今度は旅行の目的だ。ビーチでリゾートというのが最初に頭に浮かぶ。とするとハワイ、グアム、サイパン、ケアンズ、ペナン、バリ辺りだろう。ただし一人でビーチリゾートは、よほどの目的が無い限り寂しいものがあるので、これに異文化体験を加える。もちろんハワイ以外は行ったことがないので、どこに行っても異文化体験は出来る。

 異文化ということで考えるとアジアの都市に目が行く。台湾やタイも面白そうだ。さらに現地での言葉や気候条件を加味する。

 ここでケアンズが落選。というのもこの時期のケアンズは雨季であり、降雨量が比較にならないほど多いということが分かったからだ。本当は行ってみたい第一候補だった。旅好きならそんなことは厭わないという人も多いだろうが、行った先で毎日雨では癒し効果が薄れる。

 続いて台湾が落選。台湾は有名な博物館があり、親日家も多いと聞いているが、あとは知らないだけかもしれないが食事とエステやショッピングが中心になりそうだ。男の私が一人で行っても、あまり楽しめそうに無い。韓国も似たようなものだし(あくまで今私が描いているイメージなので誤解の無いように)、近いので6日間の日程があるなら、もう少し足を伸ばしたい。

 ということでだいぶ絞られてきた。残っているのはビーチリゾートのハワイ、グアム、サイパン、ペナン、バリ、これに文化的な側面を持つ観光都市バンコクが加わった。ここまで決めたところで、現地の治安情報を考慮することにした。

 先頃充分な情報をもたずにイラク入りした旅行者が惨殺されるという痛ましい事件が起きたが、単なる旅行者ならリスクは最小限に押さえたい。というわけで、これもあくまでイメージであり現在不安定な状況があるわけではないが、ペナン、バリは今回諦めることにする。この手のリゾートに一人で行ってもすることがないかもという不安があったことも事実だ。


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