続いてバンコクのホテルを調べる。値段の安さにまたまた驚かされる。いわゆるゲストハウスと言われる宿泊施設は１泊1000円以下のようだ。もちろん設備は限られているだろう。
しかしそのような宿泊施設が存在すること自体が脅威だ。（ハワイにもその手の安い宿泊施設があることは知っているが、バンコクには値段の点でかなわない）
一方高い方はハワイの一流ホテルと並び称されるほどだ。この差は半端じゃない。宿泊という行為だけで、価格差が100倍ぐらいになる。これはいったいどんな価値観に基づいて、このような値段設定が行われるのか。さらに興味が湧いてきた。また日本のビジネスホテル並の値段のホテルに宿泊したとき、どのような部屋に案内されるのか、これも興味を感じる。
それやこれやで、要は宿泊料金が安くなる分、旅行しやすいのではと考え、またまたバンコクに気持ちが傾いた。もちろんバンコクでの生活費もかなり安く上がるということにも、この時点で気がついた。
残る問題は交通渋滞と大気汚染だ。いろいろ調べているうちに「地球の歩き方」のアジア版、掲示板にたどり着いた。そこで掲示板に実際の交通事情と喘息について書き込んでみた。さすがに反応が早い。この辺はつくづくインターネットをありがたく感じる。
さて返事はいろいろあった。大変な国なのでやめた方が良い、というありがたいようなきつい忠告から、実際に喘息の持病を持つ子供さんと一緒に行かれた方の体験とか、本当に役に立った。特に後者の体験には勇気付けられた。
であるならばホテルのロケーションを、繁華街から若干はずれさせ、必要に応じてタクシーを使って移動したらどうだろうかと考え、具体的なホテルの選択を考えてみた。
ホテルの候補
事態は意外に早く進展した。というのもあらためて検索するとバンコクには宿泊施設がそれこそ山ほどあり、料金も立地も規模もピンからキリまであるからだ。そこでガイドブックを見ながら、中心よりちょっと離れたホテルをピックアップし、続いてインターネットでホテルの評価ページを検索、比較検討した。
ともかく始めての旅行なのだから、どうやっても多少のロスが出るだろう。どうせロスが出るなら、最初からある程度しっかりしたホテルを選び、バンコク生活を有意義にした方が良いだろうと思うようになった。
ココまで来てハワイがようやく選択肢からはずれた。そこで宿泊場所を、王宮周辺、スクンビット通りの東側、バンコク市街と空港の間（市街の北側）に絞って調べ始めた。そうやってピックアップしたものの中から、最終的に「プリンスパレス」と「エメラルド」を選択。
価格的には前者が１泊約3000〜3500円、後者が4000〜5000円だった。安いに越したことは無いので前者にほぼ決定しようと思ったが、初めての旅行で交通機関のことを考えると前者はかなり不便だ。
タクシーを使えば良いのだが、毎日では疲れる。料金的には問題ないのだが、運転手によってはメーターを使わなかったり、余計なところへ案内されたりするようだ。いちいち怒っていては、精神衛生上もよくない。つたない英語とまったく分からないタイ語で交渉するのも面倒だ。
というわけで二つ目の候補。こちらは値段は高いが、今年になって近くに地下鉄が開通したようで、動き回るには便利そうだ。加えて、ここは空港からも近いし、ランク的にも４つ星から５つ星に分類されている。
たまにはこのようなホテルでのんびり羽を伸ばすのもよいかもしれない。またこのホテルには日本語を話す従業員もいるようで、これも初めての旅行では大きなプラス要因だ。