遂に離陸、そして未知の国へ

いよいよ離陸

 痺れを切らした頃、ようやく機は動き始め、最初はゆるゆると後退。続いて滑走路に向けて誘導路を延々とドライブだ。

 この間の時間が異常に長い。ターミナルから滑走路まで空港の建物をぐるット回り込んでいくようだ。もう少しなんとかならんのかと毎回思う。

 離陸直前になってフライトアテンダントの美女が目前の席に座る。若いタイ美人だ。日本語はまだあまり良くわからない様子だったが、微笑みは絶やさない。早くもおじさんの心に火が灯りはじめた。

 無事離陸してすぐに機内サービスが始まった。先ずはおしぼり、続いて飲み物。早速シンハビールを注文。

 全日空に較べてJALは飲み物のサービスが頻繁にある印象だ。2本目のビールを飲み終わった頃機内食。あらかじめ少し食べていたのであまり腹は減っていないが、これ以後きちんとしたものは食べられないと判断して、がんばって食べる。チキンを選んだ記憶がある。

 飛行時間6時間半。大半は海の上を飛んでいるようだ。離陸後しばらくすると外が暗くなり夜を迎える様子だが、飛行機が南西に進んでいるため、太陽の動きと同じ動きになり、どこまでいっても夕方だ。これは面白い。

 食事も終わり、機内でもらった新聞も読み終わり、特にすることもないので個人用の液晶TVを取り出し、ゲームに興じる。(ちなみに液晶は行きの便だけで、帰りはついていなかった)


ついに着陸

 ドンムアン空港に近づき、高度を下げ始めた。いよいよ新天地に乗り込むことになる。

 先ずは機内で、空港での動きを復習だ。最初に飛行機を出たら人の流れに沿って入国審査、続いて手荷物受け取り税関は申告無しで通過し、ロビーに出て両替、最後にホテルまでの足を確保。後は出たとこ勝負。

 途中何かあっても、ここからはすべて自力。しゃべるのは中学生英語。う〜ん、緊張するなあ。わくわくどきどきだ。いい年をして、やはりこうゆう経験は興奮する。

 着陸直前、通路側の席から窓の外を見ていたが、都市の明かりがほとんど見えないことにびっくり。タッチダウン直前になってようやく道路と思われる光の帯が見えた。

 やはりバンコク市内以外はとてつもなく田舎なんだろうなあと思いを馳せる。とぼんやり考えていると着地の衝撃。といっても機長の腕が良いのか、ほとんどショックがない。着地後の滑走もほとんど横ブレがなく、うまい操縦だ。

 さあ、いよいよ異国の地だ。手荷物を持ち機外へ向かう。フライトアテンダントが見送ってくれる。


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