ウエイトレスさんを見初める

ウエイトレスの女の子を気に入る

 仕上げに大好きな「カニ雑炊」を頼んでみた。これも味が複雑に絡み合ってうまかったのだが、ほんのちょっとばかり味が濃かった。やはり雑炊の塩加減は難しいのだろう。

 しかしこの雑炊、カウンターの女の子が、1杯1杯きちんとお椀に盛ってくれ、食べやすいようにしてくれる。なんともかいがいしい。

 あまりに可愛らしいので1枚だけ写真を撮らせてもらったが、プライバシーの関係もあると思うので、ここでは掲載しない。目の大きな丸顔で背の高い子である。

 (1年後再びバンコクに行きこの店を尋ねたが、この女の子はしっかりとした店員さんとなり、この時感じた初々しさはなくなっていた)

 いつしか客も増え、段々と賑やかになってきた。入ってくるのはほとんど日本人だ。ビジネスマン風の人が多いので、地元の企業に勤めているのだろう。日本の繁華街で勤め帰りに1杯というのとまったく同じ状況だ。

 そうゆう観点から眺めてみると、いわゆる観光客は少ないようだ。場所柄ホテルの裏手にあるので、いきなりは入りにくいだろう。事前に調べてあったから、私も入ったようなものだ。

 しかし観光客、ビジネスマンを問わず、きちんとサービスしてくれるので、ここは推薦できる店だと思う。今後またバンコクに行く機会があれば、間違いなく立ち寄る店だ。

 さてこれだけ食べて料金は900B弱であった。日本円にして2500円ぐらいだろうか。大満足の夕食となった。腹が一杯になり、ほろ酔い加減で次はどこに行こうかと考えた。またまた店内で「歩くバンコク」を取り出して考える。

 すでに昼から飲んでいるので、もうこれ以上あちこちふらふら動き回るのは億劫だった。従って近場でちょっと寄る場所を考えている内に、結局昨日ちょこっと歩いた通りにもう1回行ってみる事にした。「花子」からは歩いて数百m。7〜8分である。


某通りへ

 何事も初めてのことというのは勇気がいるものである。これは年齢が増せば大丈夫、というものではないらしい。逆にいうと、そこが一人旅の面白いところでもある。

 昨日ふらついたこの通り、バンコクの歓楽街の中では一番ボラれる率が少なく、客への応対もソフトな店が多いとのことである。

 何故こうゆう場所にわざわざ勇気を振り絞って行きたくなるのか。男性諸氏はもちろん分かるだろうが、私の場合は好奇心の方が強い。

 昨晩同様、声がけに苦笑いしながらゆっくりと歩いていくと、記憶にある名前の店に何人かのお客が、ほぼ同時に吸い込まれるように消えていった。「お!ここは?」てなインスピレーションが閃き、私もその動きに誘われるように入ってみた。

 店内は薄暗い。入った目の前に数名の女の子が待機していて、すぐに席に案内される。こちらは全然勝手がわからないので、言われるままに席につく。

 目の前にステージがある。そこに女の子たちがいるのだが、それをゆっくり見る暇も与えられず、案内の子が何やら叫んでいる。

 音楽がうるさいのと、発音にくせがあるのとで何を言っているのかよくわからない。何回か分からないと首を振っていると、こちらが言葉がまったく分からないHな中年おじさんだと思ったらしく、ジェスチャーで飲み物を飲む仕草をしてくれた。それでようやく飲み物のオーダーが必要なことが分かった。

 店内に入って最初にすることは飲み物の注文、というのは事前に調べていた内容ではあったが、実際に体験するときは意外に忘れているものである。「花子」でビールを飲みすぎたかとちょっと反省。ビールは定番のクロスター。110Bだった。(2013年現在160Bぐらいに値上がりしてる)

 しかし翌日はカムチャナブリへのオプショナルツアーが早朝6時過ぎホテル発の予定なので、そんなにゆっくりしていられない。早起きは得意だが、それには早く寝るという前提条件がある。

 目の前では若い女の子達が、男性諸氏を陶然とさせるような衣装を着てゆらゆらしているので、かなり興味を惹かれた。しかし翌日が気になる。

 結局滞在時間約1時間で腰を上げることにしたが、かなり後ろ髪を引かれる思いだった。支払いは目の前に置かれたレシートで行う。ビール1本だけだったので110B。120B支払って店を出た。バンコクは面白そうだ。今日の印象である。


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