タニヤから某通りへ

タニヤの見学は性に合わなかった

 BTSでサラディーン駅まで戻り、ここから地下鉄で乗り換えだ。というところで、ちょっと良からぬ考えが浮かんだ。

 サラディーンといえば、有名なタニヤの近くではないか。時間はまだあるし、どんな雰囲気のところか覗いてみてもいいのではと考え付いたのだ。遅くなった昼食もこの界隈なら食べられるだろう。

 駅を出て、そこから直結しているシーロム・コンプレックスに入ってみた。何やらレストラン街がありそうだったからだ。中華系のお店があったので、ここなら良かろうと勝手に決めて入ってみた。(たぶん8番ラーメン)

 ビールを1本頼み(なんと60Bだった。)海鮮ラーメン75Bを注文。ウエートレスさんの言葉はタイ語オンリーだが、メニューには写真が付いているので、指差して注文した。

 チキンスープの味だと思うがうまかった。これで135Bであるから、本当に安い。これで充分と言う印象だ。

 とりあえず腹が落ち着いたので、タニヤに向かった。時間は5時半。歩道上ではすでにお土産用の屋台が所狭しと広げられていて、歩くのが大変だ。人通りもひじょうに多い。

 個人的には真剣な顔をして歩いていたつもりだが、やはり下心のあるおじさんに見えたのか、突然目の前に写真を出されて「DVD、DVD」と叫ばれる。

 すぐに「No」と言って足早に通り過ぎようとするのだが、人ごみがそれを邪魔する。5mぐらい付きまとわれた。(この経験は誰でもするものらしい)

 「う〜ん、こりゃ面倒だな」と思い、ともかく有名な通りを歩くだけにしようと決心。ものの5分ぐらいで引き上げた。私には性に合わないというのが率直な感想だ。


またまた例の通りに向かい、まずはビールで喉を潤す

 ここが趣味に合わないとなれば、やはり行く先は決まっている。連日の訪問で気恥ずかしいが、これで最後だから臆することは禁物と考えスクンビットに向かう。スクンビット着6時。まだ遊ぶにはちょっと早い。

 そこでいつもの通りの一番突き当たり右側の「オールドダッチ」というレストランに入る。最初はびびっているばかりだったが、この頃になると段々と大胆になってきた。よくは分からないがオールドダッチと言うからにはオランダ関係のレストランなのだろう。店内は薄暗く、なかなか風情がある。

 客は欧米人ばっかりだ。場違いな気もしたが、あまり気にしないことにしてビールとフレンチフライをオーダー。メニューはいろいろあったので、次回来る機会があればゆっくり頼んでみたいと感じた。

 最初ドイツ料理の店と勘違いして入店したので、一生懸命フランクフルトを探したのだがなかった。その内Dutchというのがオランダだ、ということにふと気づいたのだった。

 従業員さんが何語をしゃべっているのかもよく分からなかったが、メニューは英語だったような気がする。まあ日本人はほとんど利用しない店だろう。ハワイでもそうなのだが、意外にこうゆう店が好きだ。小心者のくせに、かなりのへそ曲がりおじさんだ。


いつもの店で、女の子を食事に誘ってみる

 7時になり店を出て、いつもと同じ店では面白くなかろうと考え、通り中央付近のそれなりに名前が売れている店に入った。客は欧米人が多かった。ハワイにもアーリーバードというのがあるが、ここでもハッピーアワーと言うのがあるらしく、飲み物が安かった。

 ここで少し過ごして、その後昨日と同じ店へ。昨日話をした子が目ざとく私を見つけてすぐに挨拶しに来たが、今日は他の人に呼ばれているらしく、すぐに行ってしまった。代わりに昨日友達だと紹介された子が、横に座って良いかと聞くので、すぐにOKした。

 この子のほうが口数は少ないものの、英語が分かるようだった。名前や年齢(やはり22歳と答えた。実際にはもう少し年上に見えた)出身なんぞを聞いた。

 1時間ほど話を楽しみ、英語が少し通じることが分かったので、試しに食事でも行こうか、と誘いをかけてみた。答えはイエス。あっけないほど簡単だった。

 「料理は何が良い?」と聞かれたので、「シーフード」と答えると、ちょっと考えて「分かった」という返事。店に連れ出し料を払って、着替えを待ち、言われるままにタクシー乗車。

 タクシーは一方通行の道を行ったり来たりして、やがてオープンエアのレストランに到着。名前も場所も不明。そこで再びビールを飲みながらお話。

 そして・・・・と普通は話が進むのですが、私はそこからタクシーでホテルへ。特に何事も起こらず翌日の帰国に備えて、一生懸命パッキングです。


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