バンコク雑感(1)

英語

 先ずは気になっていた英語の事だ。ガイドブックでは街中ではほとんど通じないと書かれていたので、行く前は街中ではほとんど意志疎通が出来ないと考えていた。私が実際に使ってみた実情を書いてみる。

 到着時の空港のリムジン利用の受付は英語。運転手は英語はダメみたいだった。ホテルのフロントやレストランでは中学生英語でまったく問題なし。ただし客と接しないルーム係りのおばさんには通じなかった。

 地下鉄、BTSは券売機に駅名が英語で表示されるので、英語が読めればok。小銭が無くて両替を頼む場合は窓口に行けば良いが、係員には「exchange please」で通じる。札だけ出しても意図は察してもらえると思う。

 一度だけ正規に購入したトークンが改札で使えず立ち往生したことがある。すぐそばに警備員がいて、通れないんだけどと英語で言ったが、英語自体はわからなかったようだ。ただ身振りで理解してくれ、係員のいる改札を指差して、そこを通ればよいとのことだった。

 チャオプラヤー川を行き来している定期船の案内所では英語が通じるが、乗船後の切符売りのおばちゃんはダメなようだった。しかしこれは行き先名を告げれば良いので問題ない。地図で示してもわかってくれるようだ。

 タクシーの運転手はほとんどダメ。行き先を告げても発音が悪いのかヒヤリングが悪いのか、通じにくい。

 また通じにくい言葉を話していると、バンコク初心者と思われてメーターを倒さなかったり、料金を適当に吹っかけられたりする。片言のタイ語でもしゃべることが出来れば、余計な気遣いをしないですむかもしれない。

 コンビニエンスストアや小さな売店(屋台も含む)では英語は通じないが、これは買ったものをレジに持っていけば、何をしたいかはわかってもらえるので、小銭の勘定さえ間違えなければ問題ない。

 分からなければ手持ちの小銭の中から必要な分だけもらってもらう方法もある。(最初は私もこうやった)

 伊勢丹等のデパートでは、比較的英語が通じる。市場(ウイークエンドマーケット)でも、観光客が多いせいか最低限の英語は通じる。値引き交渉が英語で行われるせいだろう。

 王宮等の観光地では、単に見て回るだけなので、基本的に会話は必要ない。むしろボーっと立っていると逆に英語で話し掛けられ、余計な場所に連れて行かれそうになったり、トゥクトゥクに乗せられそうになったりする。

 観光施設には英語で案内があったりするが、これは読めるに越したことは無い。もちろん英語によるトイレ等の表示も知っておくことが必要だ。

 というわけで、日本語をしゃべってもまったく通じない、という不便さを除いて、基本的な英語が分かっていれば短期の観光ではほとんど問題が無かった。ガイドブックの説明は親切すぎて、多少心配しすぎのような気がする。

 ただしたしかに日本語はまったく通じない。今回の旅行で日本語を使った場面は、JCBプラザでのオプショナルツアーの予約、実際のツアー中の同行者との会話だけだった。


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