バンコク雑感(2)

物価

 安い安いといわれている物価だが、その安さを実感できた。客観的に比較するものが無いのでうまく書き表せないが、例えばホテルの宿泊料

 今回の宿泊料は1泊4000円ちょっと。日本で宿泊すると広さ、便利さ、グレードを考えて1泊2万円ぐらいのイメージなので、約5分の1だ。

 交通費は、地下鉄やBTSで市内を行き来するとだいたい10〜20Bなので30〜60円ぐらいか。一番安かったのは川の渡し舟で2B。

 日本の電車の初乗り運賃が150円前後だろうから、これもだいたい5分の1だ。タクシーは市内を走る分には50Bぐらいなので、150円弱。これも日本のそれに比べると約5分の1だ。

 食費は比較が難しいが、ごく普通のレストランのメニューで、ラーメンが60Bぐらいだったので160円ぐらい。これはさすがに5分の1とはいかないが、4分の1程度にはなる。ビールはセブンイレブンで購入した500mlが55Bだったので、約150円。日本の半分ぐらいだろうか。

 ジャスコで買ったインスタントラーメンはたぶん7B弱。20円ぐらいか。日本のインスタントラーメンは100円ぐらい?これは良く知らない。

 こうやって考えていくと、例えばホテルのピローチップで20B程度と書かれていたりするが、これは日本円では60円弱。

 日本人の一般的感覚からすれば安いと思えるが、タイの人にとっては、先ほどの物価は5分の1という換算を考慮すると、実際にはこの5倍、すなわち300円程度のチップを渡しているという計算になる。

 またマッサージでも100B程度のチップと書かれているが、これは300円弱なので、現地の物価からすると相対的に1400円前後と言うことになるのだろう。

 実際マッサージ料金そのものも2時間400B前後で、安いとは思うが良く考えると日本円なら1100円で、相対的には5000円ぐらいになるので、現地の人にとっては高いということになる。

 日本人が日本の感覚で、単純に為替の換算のみで生活するとたしかに物価はひじょうに安い。従って年金暮らしと言う本が生まれることになるのだろう。実感としてよくわかった。

 反面現地の人にとっては、やはり日本人はとんでもなく金持ちに見えるだろう。我々が物価は5分の1でひじょうに安い、という感じをもつということは、現地の人にとっては日本人誰もが同年齢で5倍程度の収入がある、と判断することになる。

 となるとチップや夜遊び場所での金の使い方は、もっともっと慎重にならなければいけないな、と思う。


 ホテルでは、冷蔵庫に無料の水が約1500ml程毎日入れられていた。当然喉が乾けばこれを飲んだ。味はあまりおいしいとは思えなかった。飲んだ感じでは軟水のようだった。ミネラルウオーターのようなきりっとした味を感じなかった。

 実は出国時に日本で500ml入りのペットボトルのお茶を1本購入し、飲み終わった後はホテルの無料の水を入れて水筒代わりに持ち歩いた。当然ぬるくなってしまうが、変な水を飲むよりましだと考えていた。

 実際はどうなのかよくわからないままに帰国してしまったが、旅行当初の2日間ぐらい、若干腹が緩くなった。このときは水道の水を飲んだわけではないので、単なる疲れかもしれない。

 朝起きて洗顔はともかくとして、うがいをどうするか気になった。結局は面倒なので、水道からの水を口に含み、そのままうがいをして吐き出した。

 レストランでの水はあまり飲まなかった。その代わり?ビールを飲んだ。これが水代わりになるとは思えないが、まあ気休めにはなる。

 冷たいビールに、さらに氷を入れてもらったこともある。この氷の正体は謎だ。もしかしたら水道の水かもしれないが、幸いなことにそれが原因と思われる症状は出なかった。

 ついでながら、ビールはシンハ、クロスターを飲んでいたが、バドワイザーが好きな私にとっては、シンハよりクロスターの方がおいしく感じられた。暑い中で水のようにさらっと飲める印象だ。アルコール度数もシンハより低いようだ。帰国後輸入雑貨店で何回か探したのだが、いまだに見つかっていない。


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