第4日目 「さざえ」の
にぎり寿司セットに満足 

 複雑怪奇で迷路のような「エンポリアム」を出て右折。「腹減ったなあ」とか思いながら歩いていく途中で、「あっそういえばこの先の右側にNARAYAさんがあったんだ」と思い出しました。

 こんなに私だけ遊びほうけていて、自分の財布は買ったくせに、家への土産は何も買っていないことに若干の良心の呵責を感じ、ちょっと立ち寄ってみることに。

 店にはいると、当たり前ですがほとんどが日本人女性。その中にカップルで来たと思われる男性が、ウロウロと女性のあとをついて回っています。女性9人に対して男性1人ぐらいでしょうか。

 まあそうゆう状況には最近慣れました。日本の昼間のスーパーと同じだなと思います。というわけで土産を物色。と言っても象の置物は以前買っていますし、余り大きなものは持って帰るのが面倒です。

 結局定番の小物入れや、ちょっとしゃれたスリッパなんぞを買って気持ちを誤魔化します。それでも20分ぐらいは店内をウロウロしていたと思います。ちなみにNARAYAさんはJCBのカードで5%引きですね。

 店を出て再び右方向へ向かいます。以前利用したことがある「キッチン新潟」の前を通り、さらに進んでいくと、ようやく発見。店の前にメニューが置かれていたので、それをパラパラとめくってみていると、付近に立ってバスを待っている人の視線を感じました。

 「まあいいか。ここまで来たら悩んでないで入っちゃえ」という感じでドアをガラガラッと開けると、「イラサイマセ〜」の声がかかりました。店内は左が奧に長いカウンター席。10人ぐらい座れそうです。右側は座って食べる座敷風。

 「おっ良い感じの店だ!」居酒屋感覚満点です。これなら夜でも良かったかと思いつつ、カウンターの真ん中辺に堂々とすわっちゃいます。他にカウンター奥の方に一人。座敷の方に2組ほど先客がいました。

 ゴーゴーの女の子もそうですが、居酒屋やレストランも相性がありますね。女の子の場合は見た瞬間、店の場合は入った瞬間に感じるものがあります。
「さざえ」のにぎり寿司セット
 「これならゆっくり出来そうだ」という感覚ですが、どうしてそう感じるのかはよく分かりません。

 ただ最初の印象がよい店は、リピーターになる確率も高いです。と言うことは店側としては、始めてきた客を大事にしなければいけない、ということかもしれません。

 バンコクには来る度に新しい店に入るようにしていますが、上とは逆に「あれっ何か変だな」とか「どうも無視されているかも」というようなことを感じるときもあります。

 得てして常連客が多いとそうならざるを得ないのだと思いますが、特にバンコクに駐在している方だけで盛り上がっているような居酒屋はすぐ分かります。

 さて「さざえ」ですが、初めてのお客に対しても丁寧に接してもらいました。先ずはビールです。続いてメニューを見ながら、「にぎり寿司セット」を注文。

 タイでは水と生の食材には気をつけないといけない、と言うのがガイドブックの定番注意事項ですが、日本人が多く利用して、ネットでもある程度評価を得ているような店なら、衛生関係もしっかりしているだろうと判断。

 バンコクの寿司はどんな感じなのか試しに食べてみることにしました。6回目のバンコクで寿司を食べるのは初めてです。

 注文して、ビールを飲んで、持参した単行本の読書を続けていると、写真のような見るからに美味しそうなにぎりが運ばれて来ました。「うまそう!」と内心思いつつ、食べてみると、確かに「うまい!」。思わず声が出そうになりました。

 日本の回転寿司より一回り大きな本格的なにぎり寿司でした。ここはお勧めできます。これなら夜に来て居酒屋メニューを楽しむことも出来るだろうなと感じました。

 良い気持ちになって飲んで食べていたら、会計のメモをするのを忘れていました。いくらぐらいだったのかまったく記憶にありません。美味しかったことだけが印象に残りました。


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