第4日目 バカラで
入店2日目?の子と話す 

 さてどこに行くか?時刻は8時半。まさに盛り上がり始める時間帯で、ここでまた店を選ぶのは面倒なので、まあはずれの少ない、いつもの「バカラ」へ。このお店飲物代が他の店よりちょっと高いので困るのですが、日本人好みの可愛らしい女の子が多いことも事実です。

 カーテンをくぐると、さすがにお客さんも多いですね。やはり日本人が多いです。若者も私のようなおじさんも、いろいろです。

 単独で来ている人もいます。グループできている人もいます。結構カップルできている人もいてびっくり。私は入り口近くの席に案内されましたが、しばらくしたら隣に欧米人の初老のカップルが来ました。

 女性の方がステージの女の子の方を指さして、男性にいろいろ聞いているみたいです。隣にいるので、なんだか女の子を呼びにくいなと感じました。

 しかし「困ったな、面倒だな」と思う気持ちを透かし見たように、目の前2mほどの所に立っていたダンス待機組の女の子が声をかけてきました。

 「私はどう?、飲物イイデスカ?」という感じです。顔立ちを見るとキレイ系です。(タイ語でキレイはあまり使ってははいけない言葉です)目鼻立ちがはっきりしていて、しっかりもんのお姉さんという印象。しかし私はどうも「キレイ系」は苦手です。自分の容姿を知っているからでしょうか。すぐに不釣り合いだと感じてしまいます。

 今回の旅行記で何回も書いているように、私の好みは「可愛らしい系」かなと思っています。ただし若いとか、子どもっぽいとかの意味ではありません。英語で言うとキュートとかチャーミングといったニュアンスでしょうか。

 初老のおじさんが、若い女の子に声をかけてもらえるだけでもありがたいのに、何だか偉そうなことを言っているなと自分でも思いますが、折角お話をするのに、キレイ系の女の子が相手だとなんか疲れそう、という気がします。

 というわけで、笑顔で迫られるとググッと気持ちは傾くのですが、それをグッとこらえて「ご免なさい」をしました。しかし私の心の中の逡巡が分かるのか、断ってもチラリチラリとこちらを見ていたりするので、こうゆうときは気持ちが揺らぎます。

 隣の欧米人のおばさんも気になるし、目の前のきれいな女の子も違った意味で気になるし、困ったもんだと思ってビールを飲むピッチが速くなった頃、救世主?登場。

 私好みの可愛らしい系の子が声をかけてきました。しかしキレイ系の子はまだすぐ側にいて、私がどう反応するかを伺っているのがよく分かります。よほど手玉に取りやすいおじさんだと思われたのでしょうか。

 というわけで、何やら訳の分からないプレッシャーを先ほどの子から感じて、ちょっと残念な気持ちを抱きつつ、いったんは「ご免なさい」をしました。

 しかしこの子も5分ぐらい立つとまた戻ってきて、「やっぱりそこに座りたい」と言います。この間に先ほどの子は諦めたのか違う場所に移動。そこで「グッドタイミング」と思い「じゃあいいよ」と後から来た子に場所を空けます。

 すぐに嬉しそうに座り込んできて、いつもの儀式、自己紹介から始まります。もちろん名前は伏せますが、予想通り良い性格の子でした。

 この子は英語が通じました。私の英語も単語を並べるだけですが、それでも最低限の意思疎通は出来ます。年齢を聞いたりしましたが、「どのくらいこの店にいるの」と聞いて返ってきた答にびっくり。本当かどうか分かりませんが「昨日から」だそうです。

 しかし年齢的にも、ゴーゴーに溶け込んでいる雰囲気から見ても、カラオケか他のゴーゴーで働いていたのかなと感じました。


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