第3日目 「カナブナーム」は貸し切りでした

カオサン散策

 信号に従ってのんびり渡るとようやく「カオサン」到着です。両側には屋台がせり出し、その両側に小さな店が並んでいます。いつものバンコクの風景とそれほど変わらないなと感じました。飲食店の数が多く、相変わらずだらしない雰囲気の欧米人が昼間からビールを飲んでいます。

 しかしこの雰囲気は、要するに私がしょっちゅう歩いているソイ11とそれほど変わりません。夜になると、もう少し暗く怪しい雰囲気になるのかなと思いますが、昼間のカオサンは拍子抜けでした。

 一応カオサンのメインストリートと思われるところを端っこまで歩き、ちょっと手前の狭い路地を左折。カオサン通りと平行に走る通りに出て再び左折。そのまま歩いて桟橋まで戻ってきました。単に一周しただけで終了です。

 桟橋に戻って来たところで時刻は12時。お昼の時間です。カオサン周辺で食べても良かったのですが、今回の旅行で行きたかったクルントン橋の袂にある「カナブナーム」には行ってみたいなと思っていたので、面倒でしたが今度はツーリストボートではなくエクスプレスボートに乗ってクルントン橋へ。


「カナブナーム」は貸し切り

 桟橋に降りて店に向かうと、何やらお店が営業している雰囲気がありません。「え〜、バンコクにも定休日があるのか」と思いつつ、店に向かってドアを開けると、なんと中では貸し切りパーティーのようなものが行われていました。というわけで一般の営業はなし。どうもこの日は運が悪いです。

 「これは困った」と思いつつ、それでもなんとか「川を見ながら昼を食べたい」という希望が強くあったので「歩くバンコク」の地図を見ながら、川沿いのレストランマークを探すと、シリラート病院で有名な「ワンラン」という桟橋から少し南の方に歩くといくつかお店があることが分かりましたので、またまたエクスプレスボートに乗って「ワンラン」に向かいます。

 船着き場を出て右に行けばシリラート病院となり、かつて訪れたことがある解剖で有名な博物館があります。今回は右に行かずに左折。

 すると両側に屋台がひしめく細い通りとなり、そこを行き交う多数の人をかきわけて南の方に向かいます。200mほど歩くと道は突き当たりになるのですが、この周辺に何軒かレストランがありました。

 どこが良いなんてことは事前にまったく調べていませんので、これまでのカンを駆使して良さそうな店を探します。こちらの希望は川が見えて、ビールが飲めて、そこその料理が食べられればよいというものです。


「クルアラカントーン」へ

クルアラカントーンから見た王宮 結局入り口付近に食事の写真が出ていたレストランを選びましたが、このお店の入り口が単なる空き地のように見え、レストランの入り口らしきものがありません。

 日本なら入り口付近に「ここがレストラン入り口だよ」ということがはっきり分かる看板が出ていますが、タイではあまりそうゆうことに気を使わないのかもしれません。

 よく分からないままに空き地を横断し(他人の敷地内に土足で踏み込んでいるような錯覚を覚えます)、奧に進んでいくと、物陰にようやく入り口らしきところを発見。

 店内に入っていくと、まさに川沿いレストランで理想の場所です。ところがところが客が誰もいない。昼時で他に混んでいる店がいっぱいあったのに、この店は本当に大丈夫かと心配になりました。
クルア・ラカンントーンから見たワットアルン
 しかし入り口付近で逡巡するおじさんを目ざとく見つけたおばさんが、笑顔で「こちらへどうぞ」と案内してくれます。

 まあここを出て他の店に行くのも面倒だなと思えたので、一番よい席に陣取って先ずはビール。

 ちなみにお店の名前は「クルア・ラカントーン」といって、「歩くバンコク」の最新号に、本格派タイ料理のお店で、地元の人で賑わう店と紹介されている店でした。週末は予約した方が便利とも書かれている有名店のようで、私のカンは正しかったようです。 



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