第4日目 ナナプラザ

マンダリン

 2階に上がると目の前に5〜6人の女の子が待ちかまえていて客引きをしていますが、その子達には構わず、すぐ右側の「マンダリン」という店にそのまま入ります。今まで入ったことのない店です。

 このお店の特徴は、ステージが5カ所ぐらいに分かれていて、お客さんはそれぞれのステージを囲んだ席に座りますので、場所によっては全体がよく見えません。ただお客さんの人数はそれほど多くないので、全体としてのんびりした雰囲気に思えました。

 席に落ち着いて目の前で踊っている子を見上げる形になりますが、正直なところ「これはちょっと」と思える子が多く、さりとてすぐに店を出るのも面倒で、「まあ適当に飲んで帰ろう」と思っていると、ママさんらしき人が「あの子はどうだ。この子はどうだ」といろいろ言ってきます。

 ますます鬱陶しいなと思いましたが、まあ営業する方も必死なんだろうと思って笑って誤魔化します。するとそういった姿をどこかで見ていたのか、ダンスの順番でない子が二人揃って近づいてきて、両側に座っても良いかと聞いてきました。

 しかしこれまで入ったお店の子に較べると、容姿の点でどうしても「いいよ」と気軽に言えません。ただ性格は明るくて良さそうな子達でした。話をするだけなら性格のよい子の方が良いだろうなとは思ったものの、いったんはお断り。

 すると「ざ〜んねん!」と言った感じで明るく去っていきました。その雰囲気はかえって好感が持てました。

 その後10分ほどして、この二人は今度は他の若い日本人と思われるお客さんに声がけ。しかしここでも駄目出し。更にあろうことか、このお客さん、この二人のアタックが嫌だったのか、会計までしてしまいあっと言う間に帰ってしまいました。

 「こりゃ駄目だ。がっかり」と言った感じで引き上げてきた二人とたまたま目があったので、なんだか可哀想になって、「おいでおいで」をすると、「やったあ〜!」という感じで嬉しそうに横に座り込んできます。

 飲物を奢って、少し話をしましたが、やはり最終目標は一緒に出かけることのようでした。当たり前と言えば当たり前ですが、いくら性格が良くても第一印象はやはり大きいだろうなと思うので、結構辛い稼ぎではないかと想像しました。

 もちろん私の場合は、私と先ほどの日本人のために、ちょっと罪滅ぼしという感じで飲物を奢っただけです。ただ二人は明るくいろいろアピールしてきましたので、飲物だけでは申し訳ないと思い、ダンスの時間を機に、チップを渡して退店。

 そのままホテルに歩いて戻り、11時にはベッドへ。品行方正?です。
 



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