第6日目 シャンガリラで昼食

中華街へ

 同様のことが過去にもあったなと記憶を探っていると、まだバンコク初心者だった頃、「シャングリラホテル」の中で食事場所を探して、案内の係と思われる人に尋ねたとき、教えてはくれましたが、「ここはあんたには向かない店だよ」というニュアンスを感じ、以来このホテルが嫌いになりました。

 私の感じ方ですから、気に触る方がいたとしたら申し訳ないのですが、時々「白い肌優遇」という優越感を持つような人がいるのかもしれないなと感じるときがあります。この感覚はハワイ旅行で鍛えられました。

 ちょっと不愉快な印象を持ちながらも、強引に店にはいるわけにも行かず、「どうしよう」と考え「歩くバンコク」をさりげなく見ると、「そう言えばこの桟橋から中華街が近かったのでは」ということを思い出し、実際に地図で確認すると、私が今回の旅行で地図上にチェックした店まで1kmもありません。

 じゃあ折角だから、店の近くの雰囲気も味わいたいので歩いちゃえ、と自分自身で納得し、まっすぐ桟橋から中華街方面に向かいました。

 途中ご多分に漏れず、屋台や人混みでなかなか前に進めないところも多かったのですが、その辺は逆に周囲の景色を楽しむことにして歩くこと10数分。

 そろそろこの辺で右に曲がらなくてはいけないのではと思って地図を確認すると、すでに曲がらなくてはいけない交差点を過ぎていました。

 (地図を見ながら歩いていると、観光客であることがバレバレで、良からぬ事をたくらんでいる人のカモにされる可能性があるので、街中で地図を参照するのはなるべく控えています)


シャンガリラ

 というわけで急いでとって返しながら、目的の店の名前の看板を探すとすぐに見つかりました。名前を「シャンガリラ」と言います。事前に調べたときの情報では、本格的な中国料理が食べられる店ということでした。

 入り口に向かうと、中からドアがさっと開けられました。店構えもそこそこ高級そうですが、広さはそれほどでもありません。(2階席もあるみたいでした)

 テーブル席が5席程度のこじんまりした店ですが、すでに家族連れの先客がいたりして結構賑わっています。一人ですと伝え、4人掛けの席に案内されました。

 椅子に座って落ち着いたところで、先ずは「ハイネケン」。メニューを見ていると、7〜8種類の点心を持ったお姉さんが表れて、「どれか欲しいものは」と尋ねているように思えたので、とりあえず無難な「餃子」らしきものを指さすと、すぐに熱々のものが運ばれてきました。
シャンガリラのシーフードあんかけ麺
 私は一時期横浜中華街に通い詰めていたことがあって、こういった中華料理の味はそこそこ知っているつもりでしたが、この餃子の味は、すごく美味しいと思いつつも、材料が何だかよく分かりませんでした。

 これなら他の料理も美味しいだろうと思い、シーフードあんかけ麺らしきものを選択。この麺もやはり平たい麺でした。

 日本のシーフードのラーメンみたいなものを予想していると全然違うものが出てくるので慌てますが、以前似たような麺を食べていたので、今回は「やっぱり麺はこれなんだ」という感想を持っただけです。

 ちなみにこの麺もおいしかったです。途中「どうですか?」なんて店員さんが聞いてくるので、正直に「美味しいですよ」と答えると、嬉しそうな笑顔が返って来ました。シーサイドレストランでの不愉快な思い出を、一気に消し去ってくれる笑顔でした。

 ゆっくり飲んで(ビールは大瓶で、コップのビールが減ってくると注いでくれます)、たらふく食べて410Bでした。ここはお勧めできるレストランだと思います。



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