第1日目 ナナプラザでがっかり

 8時になったので「茶々」を出て右折。歩道に面したバービアには、薄暗がりの中、欧米人とそれを相手にする化粧きつめのお姉さん方が、通りを眺めながら談笑しています。

 時々入り口付近に待機しているお姉さん達が「飲んでいきませんか〜?」と声をかけてきますが、日本人は英語が苦手と分かっているのか、またこういったお店を利用する人は少ないのか、しつこい呼びかけはほとんどありません。

 ただお姉さん達の顔つきを眺めながら歩いていると、はっとするような美しい顔立ちをしている人がいることも事実です。

 そんな子とたまたま目があったりすると、ついフラフラとその店に吸い寄せられそうになりますが、やはり英語のハンデは大きいなと感じているので、じっと我慢をして通り過ぎます。

 で目的地はと問われれば、当然ナナプラザです。入り口の両側にもバービアが多数あって、そこらあたりなら日本語も通じるかなと思いつつ、先ずは中へ。

 中庭のバービアを見ながら右側のエスカレーターで2階へ。エスカレーターを上ったところで「マンダリン」その他周辺のお店の客引きが待ちかまえていて一斉に声をかけてきますが、強引に腕を引っ張られるようなことは滅多にありません。たぶん紳士協定等があるのだと思います。

 では腕を引っ張られる場合はどうゆうときかというと、入店する店をちょっと迷っていて、周辺の女の子の顔つきをちらりと眺め、その際一瞬でも目が合うとニコッと微笑まれ、その微笑に思わず笑顔を返すと、「これは脈有り」という判断となり、その子が近づいてきて腕を取られるという流れになります。

 「マンダリン」は以前入ったことがあって、今はどうか分かりませんが、奥の方の「マンダリン」は階段を上がっていくのですが、たばこの煙が凄くて、それだけで退散。

 手前の方はそうでもありませんでしたが、踊っている女の子の顔立ちが、私の好みとは合いませんでした。(性格的にはよい子が多いように思えましたが)

 ましてや8時という時間帯では店内もガランとしているだろうと判断。早寝早起きの短期旅行者としては、やはり人気店を見ていきたいので、客引きさん達の声を申し訳なさそうに無視して、素早くその場所を通り抜け、先ずは第一目的地の「レインボー4」へ。

 店内はそこそこ混み合い、女の子も結構います。「は〜、またこの景色を楽しめる場所に来たんだ」と思いつつ、先ずはハイネケン。喉を潤しながらステージを30分ほど鑑賞。

 話をしてみたいなと思える子がいないわけではなかったのですが、「この子なら絶対だ」と思える子はいませんでした。

 ただ一人ものすごい目鼻立ちのくっきりした長身の美しい子がいたので、名前ぐらい聞いておこうかと思いましたが、ダンスが終わったらいつの間にかどこかへ消えてしまったので、すでに他のお客さんが呼んでいたのだと思います。

 というわけで、それを契機に移動です。ビール1本でお釣りの小銭を残して20Bをもらいましたので支払額は180B。

 そのまま店を出て右折。奧の階段を、ものは試しと思い始めて3階に上がってみましたが、何となくフロア全体が暗い感じで、探索する勇気が出ませんでした。そのまま階段を1階まで下りて、お馴染み?の「レインボー2」へ。

 ここには顔見知りのママさん、ウエイトレスさん、そしていつもニコニコして愛嬌のある子がいるので、たまにはこの子を誘って食事にでも行こうかと密かに計画していました。

 入り口に近づくと、お兄ちゃんがカーテンをさっと開けてくれて、そのまま入店。入ったところで中を見て立っていると、目ざとくすぐにいつものウエイトレスさんが私を見つけて歓迎してくれます。特に散財した覚えはないのですが、いつも愛想が良いので助かります。

 ゴーゴーの場合、馴染みのウエイトレスさんがいると良いですね。目的の子がいるとかいないとか、あの子は推薦できるとか、仲良くなるといろいろな情報を教えてくれます。仲良くするためには、ちょっと奢ってあげて気さくに話かければ良いだけです。

 ダンスをしている子より英語や日本語がうまい子も多いです。私も最初の頃はそうだったと思うのですが、きまじめかつ真剣にステージを眺めたりしていると、かえってバリヤが出来てしまうようです。

 自分の感情の赴くままに、それでいてある程度の節度は保って、気楽にくつろいでステージや会話を楽しむのが良いんだなと言うことが、最近ようやく少しずつ分かってきました。

 というわけで、ウエイトレスさんに案内され左側の席に着席。いつものように「ハイネケン」を頼もうとすると、なんと開口一番、私がいつも話をしていた子が「やめた」と言います。これはショックでした。

 別に恋愛感情を持っていたわけでもなく、単に気軽に話が出来る楽しい相手だと思っていただけですが、相性が良いなと思っていただけに、あらためて「やめた」と言われると、やはり「えっなんで?」というのが気になります。

 しかし「理由は不明」との事でした。これは大誤算。3月の時に、次は12月に来るよと言いながら、今回たまたま実行できた旅行だったので、当然会えるもんだと思っていました。「こんなことなら、一緒にあちこち行っても良かったな」とちょっと後悔。話には聞いていましたがこんな事もあるんですね。



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