第3日目 「シャーク」「レインボー2」

 ターミナル21の上階から、先ずはトイレに行き落ち着いて、いそいそとエスカレーターで下におります。建物を出て、さらにMRTの構内を通り、セキュリティチェックを受け(デジカメが入っているせいか、毎回警告音が鳴りましたが、バッグの蓋を開けようとするとOKと言われました)再び地上へ。

 薄暗がりの中、右へ右へと回り込んで、いつもの通りに到着。両側にはバービアが並んでいますが、何故かあまり声がかからない。真剣な表情をしているわけではないのですが、こういったバービアを利用するのは主に欧米人だからかもしれません。

 ちなみに、こちらはアルコールが入っているのであまり記憶に残っていませんが、通りに立っている呼び込みの子達は、通り過ぎる客の顔を克明に覚えているような気がします。

 それは数日前のことであっても、数か月前の事であっても同様です。別段その事を確かめたわけではありませんが、同じ場所を何回も行き来していると、声をかけられる頻度が段々と落ちてくることから推察しています。

 さてどこに行くか?実はターミナル21を出るときに、朧気ながら決めています。昨日はシステムについて怒りを覚えたので、当然該当の店はパス。

 今まで入ったことのない、名も知れぬ店でも良いのですが、慎重で安全派の私は、昨日の店の1軒手前、昔何回か入ったことのある「シャーク」というお店に向かいます。

 たぶん1年半ぐらい来ていないと思います。過去に妙に馴れ馴れしく接してくる子がいた店なのですが、余りに馴れ馴れしいので、むしろ私は困惑してしまい、足が遠のいていました。

 今回行ってみたのは、そろそろその子がいなくなっている頃合いではないかと思ったからです。ナナのレインボー2では意中の子がいなくなってがっくりしましたが、この店では該当の子がもしかしたらいなくなっているかも、と期待して出かけるんですから勝手なものです。

 まあお金を払ってビールを飲んでいる客の言い分ですから、そういった我が儘も許されるのかなと思っていますが、実質的に誰かに迷惑をかけたわけでもなく、要するに私の気持ちです。

 というわけで、カーテンをくぐって店内へ。見知らぬウエイトレスさんに左側の席に案内されました。落ち着いてステージを眺めると、時間が早い割には大勢の子がいます。

 しかも、私から見て、「おや、この子は性格が良さそうだな」と思える子の比率が高いように思えました。たぶんこの店のママさんの営業方針なのだと思いますが、、要するに客を値踏みするようなガツガツした視線を感じないと言うことです。

 しばらくステージを眺めていると、なんと昔なじみのウエイトレスさんがまだ働いていました。久しぶりだったのでご挨拶。ついでに飲物を奢り、「どのくらい働いているの?」と尋ねると、「3年」と答えてくれました。かなり長期の働き者だと感じました。

 ステージをしばらく眺め、たまたま言い寄ってきたちょっと年齢は高いものの美形の子がいたので、この子に飲物を奢り、しばし歓談?しかし話が続きません。

 「また機会があったら来るね」と言い残し退店。最近一箇所に長居をすることがなくなりました。長くいると、一緒に出かけなくてはいけないプレッシャーを感じるからです。

 時刻は9時ちょっと前。BTSに乗ってナナへ移動。9時過ぎにナナプラザ着。1階で気になっている「プリティスクール」や「ロリポップ」という店を覗きましたが、5〜6名の女の子が踊り、客は数組という現状を見て退散。

 階段を上がっていくと、ちょうど外に出てきたウエイトレスさんが、私の顔を覚えていたらしく、「見るだけで良いから寄って行って」と言います。なんだか怪しいなと思いつつ店にはいると、お客さんも女の子もほとんどいない状態。やたらでかい音量の音楽が虚しく響いています。お店は「レインボー3」。ちょっと元気がないようです。

 「こりゃ駄目だ」と判断し、いつもの「レインボー2」へ。この店は、雰囲気に慣れているせいか、何故か座るだけで落ち着きます。しかしやはり女の子が少ない。

 馴染みのウエイトレスさんに、「女の子が少ないね」と言ってみると、「田舎に帰っている子が多い」と言います。7月後半に田舎に帰って、8月中旬の日本のお盆の時期に稼ごうという考えでしょうか?よく分かりません。

 ウエイトレスさんに紹介された女の子に飲物を奢ってしばし雑談をしましたが、あまり話が続かない。気だてが悪い子ではないと思いますが、なにか感じるものがないので、長くいてもしょうがないなと判断しチェック。

 一応女の子にはチップを渡しましたが、正直それほど楽しくない。今回のバンコク夜遊び旅行は、出足でつまづいてから、どうも気分的にノリが悪いです。

 いい年をして今更なあと思わないわけでもないのですが、やはり気の合う子と話をしたい。しかし4泊5日だと明日の夜が実質最終日。「やっぱり短いなあ」と思いつつ、だったら明日はタニヤにでも行ってみるかと思いつつホテルに戻りました。



トップページヘ 2013年7月旅行記 チャオプラヤ川へ