第4日目 50Bビールに誘われて

 パッポンに向かいました。しかしパッポン通りの手前で左折。パッポン通り2に入ります。パッポン通りは屋台があり華やかで明るいイメージがありますが、こちらは暗い。

 両側にバービアがあって、お姉さんが「寄っていかない?」と目で問いかけてきます。暗いのと元々視力が悪いので、どんなお姉さんなのかよく見えません。

 歩調を緩めてさりげなく斜めに歩いて近づいてみると、「う〜ん、これは私よりも欧米人相手だろうと思われるような化粧をした子が多いので、そのまま先に進みます。

 やがて右側に以前覗いたことがある「バダビン」、左側に「エレクトリックブルー」という店が見えてきます。

 試しに「バダビン」を覗いてみると、客が一人、女の子が4人ぐらい。とても入る勇気が出ません。「こりゃ経営は大変だろうな」と思いつつ、以前も入ったことがある「エレクトリックブルー」へ。

 入り口から覗くと、客が4組ぐらい。呼び込みのお姉さんが「ハッピーアワーで今なら飲物50B」という看板を持っているので、値段につられて入店。さもしい根性です。

 しかし50Bという値段でも客が少ない。本当にこの辺りは寂れてしまったのでしょうか?実際店内に入ってステージを見ても、なんだか活気が感じられません。大音量の音楽だけが響いている感じです。

 客の方はとみると、ステージを見ないで談笑していたり、スマホ画面を見ていたりで、要するに安いビールを飲みに来ているだけ、という雰囲気。真剣に見ている人が一人だけいましたが、この人ちょっと変。椅子に座って背筋を伸ばし、仏像のように前方を注視して微動だにしません。

 テーブルの上に飲物は乗っているものの、口をつけない。女の子よりこのおじさんの様子が気になりました。もしかしたら、マネージャーさんかなんかで、女の子のダンスをチェックでもしているのかと感じました。というのも、ウエイトレスさんもまったく関与していない様子だったからです。

 というわけで、何だか良く分からない違和感を覚え、20分ほどで退店。会計は50Bというので、60B渡したらウエイトレスさんが困っている?もっともらえる予定だった?咄嗟にそのようなカンが働いたので、別に無理しなくても良いのですが、もう20B上乗せ。

 笑って見送ってくれましたが、他の客は100Bぐらい払っているのかもしれません。それでも安いことは安い。

 最後の夜だというのに、なんとなくつまらない思いを抱いて、結局またナナプラザに戻ることにしました。どうやって戻るか?BTSだと乗り換えが面倒だなと思われたのでタクシーを利用することに。

 頭の中に地図を描いて、スリウォン通りを横断。夜なので結構危険が伴います。他の人にくっついて渡りました。横断した向こう側でちょっと待っていると流しのタクシー到着。

 もちろんシーロム通り側でもいいのですが、タニヤが近いせいかふっかけてくる運転手が多いという噂を聞いていました。

 停車した運転手さんに「ナナプラザ」と遠慮なく告げて、メーターを確認し乗り込みます。例によって渋滞を避けるためにあっちこっちに寄り道しながら無事到着。80Bちょっとでした。

 以前ソイ11のプレジデントソリティア付近からタニヤへタクシーで行こうとしたことがあるのですが、その時の運転手さんの言い値は1台目が200B、2台目も200B。しかし私が「じゃいいや」と言うと、2台目の運転手さんは150Bと言っていました。

 結局利用しなかったのですが、要するに運転手さんが価格を提示する場合は、途中の通りが混んでいて、しょうがないので通常の1.5〜2倍ぐらいを目安にしてるのかなと、今回の乗車で見当が付きました。



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