第5日目 暴走タクシー

 前日の朝食後にフロントに出向いて、「モーニングコールを5時に、タクシーを5時半に呼んで欲しい」と伝えてありました。しかしいつものように目が醒めたのは4時半。ゴソゴソ起きだしてシャワーを浴びてスッキリした頃「モーニングコール」。

 機械式ではなく、フロントのお兄さんからでした。ところがこのお兄さん、頑張って日本語でモーニングコールをしようとしてくれたらしく、「こんばんは、起きる時間になりました」と連絡。

 思わず「えっ?」という声を出すと、慌てて「すいません。おはようございます」と言い換えてくれました。プロとしてあるまじきモーニングコールですが、逆に私は誠意を感じました

 朝使った洗面用具やパジャマを詰め込み、最後にすべての棚をチェック。特にセキュリティボックスの中は念入りにチェック。ベッド脇にいつものように20Bを置いて、退出。5時15分でした。

 ところが早朝だというのに、フロントの前で韓国系のお兄ちゃんがフロントマンに部屋について何だか苦情を申し立てているようです。なんか行き違いがあったのかなと思いますが、すでにチェックインは終わっていて、荷物も持っていない。

 もしかすると予定していた部屋と違う、ということを言いたかったのかもしれませんが、フロントマンも本気で相手にしていないようで、どうもごねているとしか思えません。

 しばらく待っていたのですが埒があかないので、ちょっと急いでいるのだけどと身振りをすると、ようやく韓国系のお兄ちゃんが私に気がついたようで、いったん苦情を中断。側にいた友人と共に部屋に戻っていきました。

 私はすぐにチェックアウト。特に問題もなく、チェックイン時にとられたクレジットカードのデポジット用紙は、部屋を確認した後破棄すると言われ、OKと返事。

 最後に「タクシーを昨日予約したんだけど」と伝えると、すぐに係員が登場。私の情けないスーツケースを持ってくれ、出口へ。暗がりの中、タクシーが1台待機していて、これに乗車。運賃は予約時に「400Bかかるけどいいか?」と聞かれ納得していたので、メーター使用はナシ。

 ここまではとりあえず順調だったのですが、このタクシーがともかくひどい暴走タクシーでした。走り出した瞬間、狭いソイ2の道をスラロームしながら走ります。

 こりゃひどい運転手だなと思っていましたが、スクンビット通りに出てからはさらにひどい。前方に車がいるとパッシングやクラクションを鳴らして追い払う。さらに赤信号でも、横から車が来ないと見ると突っ切る。

 「もっと安全運転をしろ!」と言いたかったのですが、どうも目つきが悪く、危なっかしそうな雰囲気。黙って耐えるしかないと判断。(小心者です)

 やがて高速へ。高速でも吹っ飛ばしますが、車の性能の限界なのか、120kmぐらいまでしか出しません。高速の方が安全だと感じました。5時50分に空港着。

 車内で運転手の名前を確認しようと思ったのですが、暗くてよく分かりませんでした。せめてナンバーだけでも覚えておけば良かったと思っています。

 確かにいつもよりは早く空港に到着したような気がしますが、それだってせいぜい5分程度です。タクシーは自分で捕まえるか、エアポートレイルリンク利用が一番ですね。問題は早朝出発便の場合、エアポートレイルリンクの始発が6時だという事で、出発2時間前に間に合わない可能性があるということです。



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