しばらく歩くと手こぎのボート乗り場があり、その先の芝生が空いていたので、バッグの中から不要なパンフレットを取りだし地面に敷いて「どっこいしょ」と座り、とりあえず周辺を眺め、のどかな雰囲気にどっぷり浸ります。
写真の青空と公園をみていると、とてもここがバンコク市街の公園だと思えません。この日は青空もきれいでした。
木陰からきれいな景色を眺め、バッグから本を取り出し読書。
「バンコクまで高い金を払ってやって来て、結局公園で読書かよ」という、反省とも愚痴とも思えない感情が心の中にチラッと浮かびましたが、まあこうやってのんびりするのも旅の面白さだろうと勝手に納得。
1時間ほど本を読みながら、時折目を上げて、今回の目的の一つであった水トカゲ君を探しますが、もともと読書用に老眼鏡を掛けていたため、周囲の景色は焦点がぼやけています。
それでも動くモノがいれば気がつくはずなのですが、結局読書の間はまったくトカゲ君の姿は無し。
すぐ側に白鷺が舞い降りたのと、膝の上に体長2.5cmはあろうかという大型のアリが這い上がってきたのみでした。
「いくらいると言っても、昼日中からそんな簡単にでかいトカゲが表れるわけないか」と思い、眼鏡を通常のものに掛け替え、立ち上がったとき、眼の隅に動くモノを発見。
慌ててしっかり見つめると、5mほど先に、今まさに水の中に入ろうとしているトカゲ君を発見。
急いでデジカメをバッグの中から取りだしたのですが、結構動きが早いらしく、この間に水中へ消えてしまいました。
「なんだ、やっぱり結構いるんじゃないか。もっと真剣に探せば良かった」と思いつつ水面を見つめていると、ひょっこり水面から顔を出しているのを発見。
大きさを書いていませんが、体長はしっぽの先まで1m以上あります。日本の玄関の横で見られる体長15cmぐらいのトカゲ(カナヘビ)をそのまま7倍ぐらい大きくしたような姿をしていますので、結構迫力があります。
しかも体の模様もニシキヘビみたいな模様で、色合いが枯れ草にそっくりなので、単にちらっと見ただけでは、動かなければ雑草と区別がつきません。
ともあれ、静かに水辺に近づき写真撮影。どうやら向こうからも私が見えるようで視線が交錯。
事前学習で「肉食だ」ということを聞いていたので、あまり近づかないようにしていましたが、向こうも私を肉食だと思ったのか、警戒してじっとこちらを見ているのがよく分かりました。
無事写真撮影にも成功し、大満足。再び来た道を引き返しつつ昼食場所を考えます。
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