第3日 「人体の不思議展」へ

 シャッターの前に係員さんが立っていたので、「いつ再開するの?」と聞くと、笑顔で「私にも分かりません」と返答。

 まあ単なる警備員さんですから分かるはずがないのですが、ともかく動いていないのではしょうがない。BTSの高架から下を眺めていると、やはり運行中止を知らない旅行者が次々と上に上がってきて、がっくりして下に降りることの繰り返し。

 どうせならタクシーで行くか、とも思ったのですが、地上を見ると渋滞が激しく、やってくるタクシーのほとんども人が乗っています。

 これはどうせ乗ろうとしても料金は特別料金だなと判断して、一旦ホテルに戻ることにしました。ホテルに戻ってBTSのページをネットで見ると、やはり運行中止のお詫びがテロップで流れていました。

 まあ急ぐ旅行ではないので、のんびりと部屋で過ごし、ついでに軽く昼寝。ちなみに後日分かったことですが、運行中止の理由はデモ等の影響ではなく、駅に新しく設置された転落防止ドアのシステムに不具合があったからのようです。

 11時半頃再度出発。今度はエスカレーターも動いていました。サイアム駅下車。6番出口を出て、地図を見て大通りを南下。

 辺りには学生と思われる若者多数。200mほど歩くと歯学部付属病院があり、出入りは自由みたいだったので、そのまま医者か教授?のような顔をしてキャンパス内へ。

 どこで展示をやっているのかだいたいの見当はつけていましたが、案内板はほとんどなく分かりづらいです。付属病院の1階をそのまま通り抜けると歯学部の教室が入った建物が右側にあり、その入り口に小さなポスターが貼られていました。

 まあこんな所だろうと思い、そのまま建物内に入ると、どうやらこの上の方の階で展示が行われていることが分かり、そのままエレベーターで上の階へ。

 エレベーターを降りたところに受付があり、お姉さんが待機。辺りには誰もいません。ここで料金300Bを支払い、矢印に沿って進むと、教室と思われる部分に展示がありました。

 実際の人体を使った模型も多いようで、かなり迫力があります。皮をはがし、筋肉の付き方を見て、骨の構成を確認し、内臓の場所がはっきり分かるように切り開かれ、まあともかく自分の体の構造がよく分かります。

 今回私はタイに来る前に軽い腰痛に悩まされていたのですが、その腰痛が発生している場所がどうやら腰骨を両側から支える大きな筋肉から発生しているんだと言うことがよく分かりました。

 夏場は感じなかった痛みなので、冬になって冷えと共に血行が悪くなり、筋肉自体がこわばっているのだと判断していました。

 これらの展示ですが、すでに日本でも行われていましたので、見た方もいるかもしれません。しかしお客さんは私以外、タイ人のカップルが一組のみ。閑散としています。
運行を中止したBTSサイアム駅
 撮影禁止なのがちょっと残念。ゆっくり見ても30分程度でしょうか。所々日本語の解説もありました。生物学に興味のある人は見て損はないように思います。

 その後はキャンパス見学をしようと思ったのですが、面倒になって再びサイアム駅に戻ってきました。ところが今度はホテル方面(ナナ・アソーク方面)に戻る便が動いていない。

 たぶんドアの開閉とホームのドアの開閉のタイミングがうまく合わなかったのかなと思われますが、、バンコク市街の大動脈ですから影響は大きいです。

 観光客の場合は適当に予定を変更できますが、仕事で移動している人は大変だったと思います。

 というわけで、私も予定を変更して、サイアム駅からシーロム線で「ウォンウィエン・ヤイ駅」に行って、国鉄の駅を見学してこようと移動を開始。



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