第3日目 夕食後の徘徊

 ビールを2本飲んでよい気持ちになってタニヤ通りへ出ます。8時ぐらいだったと思います。通りには人がたくさん。

 私のような変な観光客、呼び込みのための女性たち、よく分からない目的で暗がりに佇んでいる男たち、さらに観光客と見るとすぐに声をかけようとするおじさんたち。

 なんだか訳の分からない混沌とした雰囲気があります。これが楽しいといえば楽しいのかもしれませんが、やはり変なおじさんたちから声を掛けられるのが鬱陶しい

 店先に座って声をかけてくるママさんと思しき人に対しては、たまには話しをしてみようかなとという気にもなるのですが、「カラオケどうですか?」と言われるだけなので、「別にバンコクに来て一人で歌ってもなあ」と思うと、面倒になります。

 かといってグループで入ってワイワイやるのもそれほど好きではない。まあある意味偏屈で扱いにくいおじさんだと自分では思っています。本当に気の合った人とだけなら楽しめるだろうなという、心の狭い人間です。

 もちろんこういったお店が、ゴーゴーよりもお金がかかるだろうなと思えることも、避ける一因です。

 ただし実際に利用したことがないので実態はよく分かりません。飲むだけなら600Bぐらいで済むということは知っていますが、そこで飲んで話しをして歌を歌って・・・。

 それが面白いかなあと考えると、もう少し安い値段で、ダンスを見ながら好みの子を探して、安い飲み物料金で話しをしながら、時には適度なスキンシップを楽しめるゴーゴーの方が私にあっているような気がします。

 というわけで、美しいお姉さんに声をかけられても、なんかそこに立って話しをするのが面倒で、そのままスラウォン通りに抜けてしまいます。

 スラウォン通りを左折して、店と露天の間をフラフラと歩き、横手から変なおじさんが「○×△」と言いながら近づいてくるときは、「ノーサンキュー」と言いながら手を振り、少し足早に歩くということを繰り返し、結局いつものパッポン2へ。

 ピンクパンサーの角を曲がって、たまにはゴーゴーではなく周辺のビアバーはどうかと思ったのですが、ナナ周辺のビアバーに較べると、こちらは全体的に照明が暗く、妖しい雰囲気が漂っていることが多いです。

 カウンターのビアバーの奥にビリヤード台があったりするのも不思議な光景。近くにいる女性たちは、アジア系の人が好むような感じではなく、欧米系の人が好むようなきつい化粧が多いのも、この付近の特徴だなと感じます。

 カウンター近辺にいるお姉さんたちも、近くをフラフラと歩くアジア系の私のようなおじさんには、言葉が通じないと思うのか、あまり声をかけてきません。

 実際あの周辺のカウンターで飲んでいるアジア系のおじさんは見たことがないです。ナナプラザなら、中央付近のビアバーでは結構見かけます。

 というわけで、この日はいつもと違う店と考えて最初に「キングキャッスル2」へ。しかしこの店の印象がひじょうに薄い。

 メモ帳には入店と書いてあるのですが、まったく店の記憶がない。つまり気になる子がまったくいなかったということのようです。ビールを1本飲んで退散しています。

 私がすぐ店を出るときは、だいたいママさんやウエイトレスさん達の「すぐに選べ」という勧誘が激しい。ステージ上の子達が客の方をあまり見ないで、自分の世界でダンスをしている。そもそもダンスをほとんどしていない。あまり好みの子がいない等の条件が重なるときだと思っています。

 まあお店の方も、客の入りが悪ければ、なんとか少しでも飲み物をたくさん飲んでもらおうと思っていろいろ声をかけてくるのだと思いますが、入ってビールを飲むか飲まないうちに「選べ」と言われても困ってしまいます。

 というわけで結局いつものように「エレクトリックブルー」へ。1日目に行き、昨日は来ていません。すぐにいつもの子が表れ横に座ってダンスを見ながら歓談。

 といっても言葉はほとんど通じません。指差し会話帳も、日本人が使うときはいいのですが、タイ人が自分の言いたいことを探すのは結構難しいみたいだなと感じ、タイー日辞典の必要性を強く感じました。(帰国後アマゾンで三省堂のタイ・英・日辞典を購入しました)

 
 しかしここではのんびりしていました。一緒に出かけるつもりがなければ、多少ゆっくり飲んでも消費する額は高が知れています。

 ただ今回のような4泊5日という私にとっては短期集中型の旅行は疲れます。昼寝をしているとは言うものの、夜10時を過ぎると眠気が襲ってきます。

 結局この日も「また来るね」と言って、1時間ほどで店を出てホテルへ。少し早めに就寝。三日目終了です。



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