第2日目 ナナプラザ

 時刻は8時ちょっと前。当然ゴーゴーの時間には早過ぎます。「さてどうしたもんか」と思いつつ、両側の欧米人が騒ぎまくっているビアバーを眺めます。

 このビアバーの中で一人だけ顔見知りの子がいたのですが、今回は見かけませんでした。入れ替わりが激しいんだなとつくづく感じます。

 しょうがないので右側のエスカレーターへ。この時間でも2階のレインボー4あたりなら、お客さんもいるのではと思ったのですが、やはりまだ閑散としていました。

 「入って入って」と言われますが、「また来るね」と言って、2階を一周。お店側からすると、最初のお客さんを如何に早い時間帯に確保するかと言うことが問題なのかもしれません。

 1周回って、「こりゃどうしようもないな」と思いながら、しつこく「じゃあ1階のビアバーを回ってみるか」と巡回。

 するとレインボー1の前のビアバーを通り過ぎるとき、暇そうにしている可愛らしい子を発見。見つめながら通り過ぎようとすると、その瞬間に目があって、当然「来て来て」と手招きされます。

 「来て」と言われて、すぐに吸い寄せられるように近づくのも芸がない、という妙なプライドもあるので、ニコニコしながら一度は通り過ぎて1階を一周。

 しかしまあ私の視力では、数m離れると顔立ちがよく分からないので、選択肢はひじょうに少ない。一度は良いと思ったのだからと考え、結局先ほどの子がいるバービアに腰を落ち着けます。

 近くで見るとそれなりの年齢のようですが、顔の作り全体が可愛らしいように思えました。しかし、何よりありがたかったのが、そこそこ英語が通じること。

 名前を聞いてから、いつものように出身や年齢、結婚、子供の有無なんかをポツリポツリと話します。

 この子はゲームが好きなようで、簡単なルールを説明し、ちょっと時間つぶし。こういった小道具があると便利だなと感じました。今後2人で出来る簡単なゲームを持参するのも良いかもと思いました。

 結局飲物を奢って1時間近く話し込んでいました。その後向かったのが、先ほど「また来る」と伝えた「レインボー4」。

 9時近くになると、流石にお客さんも多い。隅っこの方の席に案内され、ビールを飲みながらステージを眺めます。

 お客さんは欧米人が多いように感じられました。6〜7割ぐらいでしょうか。アジア系も見かけますが、日本人は意外に少なく感じました。

 ゴーゴーとしては美しい子が多いなと感じますが、客の方を見て一生懸命愛想を振りまく子がほとんどいません。この辺りの雰囲気が、奥ゆかしい?私のような日本人とは相容れない気がします。

 呼んで飲物を奢ればそれなりの反応もあるのかもしれませんが、なんとなくビジネスに徹している雰囲気を感じます。これはナナのレインボー系でここ最近良く感じることです。

 というわけで、すでに分かっていたことですが、「やっぱり私にはナナは向いていない」と思いつつ、いつも一度は行っている「レインボー2」へ挨拶周り。

 いつものウエイトレスさんに迎えられて、似たよう場所に着席。レインボー2は、4に較べると多少アットホームな気がします。メンバーも半分ぐらい入れ替わっているようで、見知らぬ顔も増えました。

 しかし初老のおじさんに愛想を振りまくような子は皆無。というか、普段から私が眺めているだけであることを知っている子が多いのかもしれません。

 こちらが考えている以上に、向こうも仕事ですから、客への評価は厳しいんだろうなと余計なことをつい考えてしまいます。

 というわけでここもビール1本で退散。こりゃあ昨晩に続いてこの日も撃沈かなと思いつつ、ナナは諦めてBTSでパッポンへ。



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