第3日目 夜の探索

  アーケードをくぐってメインの通りを進むと、相変わらず中国系の団体客が次から次へと行き来しています。

 すでに大音量の音楽も聞こえていて、ともかく人が多い。その中をかき分けて、ゴーゴー街に進みます。

 奥の方の右側で、ムエタイのデモンストレーション?を行っている店があるので、ちょっと時間つぶしに見学。

 年齢的には40代と思われるような人でしたが、試合が始まると結構本気で手足を出して、バチンという音が聞こえてきます。

 「これはすごい。痛くないのかなと」と思っていたら、片方がハイキックを連続で3回ほどだし、それがことごとく相手方のこめかみにヒット。

 結果的に相手はグズグズと倒れこんでしまいました。試合が始まって数分の出来事です。どこまでが演技でどこまでが本気なのか私には区別はつきませんが、あんなんで体は大丈夫なのかなと余計な心配だけが残りました。

 試合が終わると、目の前に座っていた観客が一斉に立ち上がって移動しましたが、9割が中国人観光客で、なんだかイナゴの大軍を思わせます。

 リングの真ん前で見るだけ見て、チップも払わす、そのまま移動というのでは、選手も店も「おいよしてくれよ」と言いたくなるのではと感じました。まあもしかするとあらかじめ見学料が払われているのかもしれませんが、それにしても移動が素早い。

 8時半になったので、この日は、これもまた数年前に入ったことがある「スーパーベイビー」に先ず入ってみました。

 しかし「この子なら」と思う子には巡り合えず、そのまますぐ近くにある、昨日ちょっと気の合う子が見つかった「スーパーガール」へ。

 しかし昼寝はしたものの、ZENでビールを飲み、スーパーベイビーでもビールを頼んだせいか、なんだか急に酔いが回って眠くなってきました。時期的にも時差ボケや旅行の疲れがたまるころです。

 だいたいいつも三日目から五日目あたりに疲れのピークが来て、それを過ぎると生活のリズムが旅行のリズムに同期するような気がします。

 というわけで、スーパーベイビーでは、昨日話をした気の合いそうな子が今日も横に来たので、その子と一緒に寛いで、のんびり。

 とにかくそういった子が一人でもいて横にいれば、店側から「いい子を選んだら」とか「もう1本飲み物は?」といった勧誘を受けることがなくなります。

 とはいうものの、飲みすぎと寝不足は体によくないのは間違いないです。健康を害したらその後の飲み歩きが楽しめないと思い、9時過ぎにおとなしくホテルに戻ってきました。

 ちなみにスーパーベイビーでもスーパーガールでも日本人客は多数いました。中には結構若そうな30代ぐらいの人もいて、「仕事はどうしてるんだろうか?」と余計なことが気になります。

 いずれにしても、上記二つの店と昨日のハッピーは、バカラのように美しさを売り物にして客を魅了するという路線ではなく、人間味を武器にして客と視線を合わす子も多いので、私好みです。

 その分容姿はバラエティに富んでいます。また当然ながら本来の女の子の目的は金を稼ぐことですから、そこらあたりの事情を察しつつ遊ぶというのが良いのかなと思います。

 しかしパタヤ全体の傾向で、過激な衣装の子が多いのが逆にちょっと残念です。そこまでしなくても十分に魅力的な子が多いと思うのですが、店側の方針なのかもしれません。

 あまりに露出度が高いと、私はかえって興醒めです。それよりちゃんとダンスをしてほしいなと思います。



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