機内の過ごし方と離陸

10.乗り込んだら

 ゲートで搭乗券を確認され、通路を歩いていくと搭乗口が二つあります。一般的には左側がビジネス席、右側がエコノミー席ですが、表示を確認する必要があります。

 さらに通路を歩いていくと飛行機の入口で待機している係の方が座席のアルファベットを確認して、手前か奧かを教えてくれます。

 指示に従って乗り込み、通路を進みます。座席の上の方に座席番号が表示されているので、これを見ながら奧へ。

 指定の座席番号を見つけたら、いったん座席の方に入り、後から続いている人に通路を譲ります。

 当面必要なもの(私の場合は機内用スリッパ、デジカメ、パスポート、筆記用具、メモ用紙、老眼鏡、読書用文庫本等)を必要に応じて手荷物から取りだし、残りは座席上部の棚に収納します。

 ここまで来れば、やれやれだと思います。ちなみに座席は、通路側の方がトイレ等の移動が楽です。

 手荷物を座席の足元に置く人もいますが、最近は上部の物入れにしまう様お願いされることが多いようです。座席に座り込んだら、言われなくてもシートベルトを着用し、離陸準備です。


11.離陸

 搭乗は30分ぐらい前から行われますので、座席に着いてから動き出すまでさらに10分以上の余裕があります。

 シートベルトを閉めて動き出すのを待ちますが、この時、座席周辺のスイッチを動かしてリクライニング等をさせてみたくなります。しかし、基本的に離陸後巡航速度に達するまでリクライニングもテーブルを拡げることも出来ません。

 小さな枕やブランケットが邪魔になることもありますが、私は腰痛防止のために腰の後ろに入れます。それでも邪魔なときは、離陸後に足元に置いたりしています。

 その後は機内雑誌や映画の案内冊子、持参した本を読んだりして動き出すのを待ちます。デジカメ等で座席周囲の雰囲気を撮影することもあります。(動き出す直前に電子機器の使用は不可になります)

 成田空港の場合、バックでゲートから出発し、その後空港内を10〜15分走り回り、離陸位置に達します。結構この時間が長いです。

 もし耳等が気圧の変化に弱い場合や耳抜きが下手な人は、動き出したら飴等を舐めると良いようです。意識的に下あごを動かすことでも耳抜きが楽になります。

 健康な人でも風邪気味の時は、この耳抜きがうまくいかず結構痛い目にあうことがあります。私も一度だけ経験があります。

 飛行機に初めて乗ったときは、離陸のための助走に入ったとき、結構な加速度に驚いて思わず肘掛けを握りしめたこともありますが、最近はそういうこともなくなりました。

 ある程度のスピードに達すると前輪が浮き上がり、その後しばらくして後輪が地面から離れて静かになるのがよく分かります。


12.上昇

 飛行機の事故は離陸時と着陸時に多いということが統計的に示されているようです。気流が悪いときなどは、小刻みな揺れが続き、慣れていないと不安になったりもします。

 離陸する前に機長さんから、「気流の状態が悪いので」というアナウンスが入ることもありますが、アナウンスから感じられるほどの揺れを感じたことはほとんどありません。

 これまでの経験で乱気流っぽいなと思われるものに遭遇したのは1回だけです。搭乗回数は70回ぐらいあると思います。

 このときは当然シートベルト着用サインが出ていましたが、ジェットコースターのような縦揺れが数回あり、1回だけはっきりス〜っと落ちる感触がありました。乗客の中から「「うわっ!」という驚きの声が聞こえました。

 それ以外の経験はありませんが、もしこのときベルトをしていなければ、どこかに体をぶつけていたかもしれませんので、やはり巡航飛行をしているとき(ベルト着用サインが消えても)でもベルトは必要だなと感じています。(乱気流は突然発生することがあります)


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