というわけで、再びタイの歴史に戻って、では、今タイに残されているもっとも古い遺跡はどこにあるのか?ということを調べていくと、「バーンチェン遺跡」という語句が出てきました。
既にバンコク関連ブログにもまとめていますが、記録に残っているのが紀元前3000〜2000年ごろの集落跡でウドーンターニー県にあります。
(タイ国政府観光庁のページでは紀元前3600年となっていましたが、ウィキペディアの炭素年代測定の数値を掲載しました)
場所はタイ東部のウドーンターニーという街の東50qぐらい。なんでこんなところで多数の人が生活していたんだろうかという疑問も感じますが、ともかく多数の土器が発見。
地元の人は、当初これを自分たちの生活の日用品として使用していたようですが、ある時地元の学校の教師たちが考古学遺産ではないかと判断し保管を始め博物館を設置、保存という流れになりました。
現在はバーンチェンに国立博物館が作られ保管されているとのことです。
さらにネットの情報で、この地を訪れた日本人観光客の旅行記を探すと結構出てきますね。記事を読んで、そこに掲載されている土器の画像を見ると、日本の土器の模様とはかなり異なっていて、洗練されているように見えます。
これはやはり現物を機会があったら一度見てみたいと思いますが、果たしてここまで行く機会があるかどうか?土器の模様を実際にこの目で見てみたいという単純な動機でここまで行く価値があるのかどうか?
そもそも日本の歴史にも無頓着だった私は、とりあえず埼玉県在住ですから、さきたま古墳群あたりで日本の古代史の勉強の必要があるのではという気もしてきました。
ちなみにバーンチェンで発掘されたベージュの土器には、茶色若しくは赤茶色で様々な模様が描かれていて、結構特徴がはっきり出ています。
またこれらの土器の展示は基本的にバンコクではなくバーンチェンで展示されるべきだというプミポン国王の意思が尊重され、バーンチェンに国立博物館ができました。
その関係で、バンコク市街ではこの手の土器をあまり目にすることがないということのようです。
ところがウィキペディアの記述を読んでいたら、東京の国立博物館の東洋館で一部が展示されているという記述を発見。どうやら東洋館の地下にあるようですが、これは一度行ってみたいなと思うようになりました。
というわけで、今のタイという国では、紀元前3000年ぐらい前から、人が定住し暮らしていたということになるようです。