マナー違反と教員のうつ病

  2泊3日の伊豆旅行を終え、先ほど帰ってきました。温泉と防波堤釣りを楽しんできましたが、たまたまクリスマスの時期と重なり、子連れで宿泊している家族も見かけました。

 しかし中に、子供にマナーを教えていない親がいて、その子供達は自分たちがマナー違反をしていることに気がつかず、周りの大人達が顔をしかめてそれをみている、という構図が多く見かけられ、どうしたもんかなと思えることが何回もありました。

 特に嫌だったのは、温泉ですから誰もが大きなお風呂に気持ちよく入りたいと思っているわけですが、風呂場に来るなり体も洗わず湯船に親子でつかるとか、子供が湯船で泳いでいても注意もしない

 こちらが頑固親父になって注意をすればいいのですが、今の時代は温泉に入った客同士が会話をすることもなく、最初の会話がいきなり注意では、やはりお互い不愉快になるのは明白です。

 昨晩は風呂以外でも、夜遅くまで隣の部屋で子供が嬌声をあげて、どたばた走り回っているのが聞こえました。まあ夜10時ぐらいまでなら、たまの温泉、羽目をはずしてもと思いますが、それが1時2時ではこちらもたまりません。

 親はどんな人たちなんだろうと思いつつ、これでは教室で子供が授業中走り回っていても、元気で良いじゃないか、と言い訳を言いそうな親なんだろうな、という思いを強く持ちました。(高校で生徒がタバコを見つかり、指導対象になったとき親を呼ぶのですが、中に「子供の判断に任せている」とか「(家でも羽吸っているが、学校では吸わないように言い聞かせている」等と堂々と言い訳をする親がいます。これと同じかな、と思えてしまいます)

  昨日の朝刊に、全国の公立校教員5458人が精神疾患で休職したという記事が出ています。17年連続の増加で、10年前の2.4倍だそうです。

 精神疾患の多くは「うつ病」で、年代別では私の年代である50代がほぼ4割をしめています。発症原因としては@長時間労働、とありますが、50代教員だった一人として、他の職種に較べると長時間労働は少ないように感じています。(介護や医療の方がよほど長時間労働ではないでしょうか)

 Aとして、多様化する保護者からの要望とあります。これは最前線の生徒指導の教員や、指導の難しい生徒がいるクラスの担任は、大きな負担になっていると思います。昨日も書きましたが、マナーやエチケット、規則といったものに重要性を感じていない親への対応は、神経をすり減らします。

 私も、授業中だろうがなんだろうが子供のことが気になって、1時間おきぐらいに学校へ電話をかけてくる親がいて、対応に苦慮したことがあります。

 このような場合は、自分だけで抱え込まないで、早めに全教員にそのことを知らせ、学校全体で対応できるような体制をとると、いろいろな先生がいろいろな説得を行ってくれるので、それなりに学校の誠意も保護者に伝わるようです。私の場合も、なんとかそれで解決しました。

 また純粋培養で育った、世間ズレしていないひ弱な教員が、世間の荒波にもまれて育ってきた百戦錬磨の保護者と接すると、最初からその保護者の威力に負けてしまい、言われ放題ということも生じます。これも大きなストレスの原因です。

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